栽培活動(前編)

今日と明日は栽培活動についての話題です。

学校では植物を育てる栽培活動に力を入れています。植物は自分から意思表示をしたり、移動したりすることはできません。そのような植物の世話をして、生長を見守ることは思いやりの心や、優しさを育むのに効果があると言われています。また、苦手な野菜を育てることでその野菜に対する思いが芽生え、大切なものに変わり、好き嫌いがなくなるという食育の効果もあります。

以前、エゴマを育てた子どもが、机の上で実をゆすってゴマの収穫をしていた時のことです。床にぱらぱらと10粒ほどゴマが落ちてしまいました。どうするかと思って見守っていたら、当然のように「もったいない、もったいない」と拾って収穫の中に入れていました。「もったいない」を押し付けるのではなく、自ら「もったいない」と思ったことに価値があると思います。栽培活動はこのような教育的価値がたくさんあります。

今日は1年生がアサガオの観察をしていました。じめじめしていやな陽気ですが、アサガオにとっては絶好の天気。つるが毎日ぐんぐん伸びて1年生の背の高さを超えてしまいました。花もたくさん咲き、つぼみもいっぱいです。観察をしていた1年生もいい笑顔でした。

2年生は夏野菜を育てています。ピーマンやミニトマト、ナスなどが食べごろになっていました。でも、これらの野菜はどちらかというと子どもには不人気です。しかし、そこがねらいとなっていて、自分で育てた野菜は子どもにとっては大切な宝物です。家に持って帰った際は子どものお話なども聞きながら、ご家族でスペシャルな野菜を味わってください。

 

風鈴

夏の風情といえば「風鈴」と答える人も多いと思います。2年生は図工で風鈴を作りました。粘土細工に詳しい外部の講師の方に、粘土の扱いを教わり、思い思いの形に仕上げていきました。それにしても、最近の教材は進化していてびっくりしました。

   

まずは粘土が手や粘土板にくっつかないので扱いやすいです。そして、驚くほどよくのびてスライムかトルコアイスのようです。着色(色を練りこむ)もしやすく、形にまとまりやすいので、みんなとても素敵な作品ができ上りました。

 

 

風鈴と言えば、5年生が国語の時間につくった和歌で、風鈴を題材にしたすてきな作品がありました。 

風鈴を 窓辺にかざる りんりんと また夏が来た すずしい音色 (Yさん作) 

まもなく夏本番。1学期も残り2週間少々となりました。うちもそろそろ風鈴を飾りましょうか。

 

図書館活動

今日もどんよりとしたあいにくの天気となっています。しかし、この時期に学校でにぎわっている所があります。それは図書館です。雨が降っても図書館まつりやおりがみ教室などのイベントがあります。季節の掲示物なども楽しい雰囲気を演出しています。梅雨らしい絵本が並んでいるコーナーもあります。これらの図書館活動は、図書委員会の子どもや図書館担当職員、学校図書館活用アドバイザー、学校図書館司書、スクールサポートスタッフ、図書館ボランティアさんなど、多くの方が関わっています。

昼休みに図書館をのぞいてみると、多くの子どもたちが図書館に来ていました。今日のイベントはおりがみ教室です。すてきな模様のおりがみで、ソフトクリームを作っていました。毎回、ボランティアさんが短時間で完成して、1年生でも楽しめるおりがみを考えて、やさしく教えてくださいます。みんな、いいおみやげができてうれしそうでした。

以前はエアコンがなく、夏は暑くて冬は寒い、行っても無人で寂しい図書館が普通でした。それでも本が読みたい子どもが集まる特別な場所という感じでしたが、現在の図書館はずいぶん変わりました。ぜひ、多くの子どもが本に親しんでほしいと思います。

 

うれしい贈り物

今年の6月は雨の日が少なく、プールもたくさん入ることができたのでカラ梅雨かな?と思いましたが、7月に入りあいにくの雨模様。これからも天気予報はかさマークが並んでいます。九州では大雨のようで、夏に水不足にならない程度の雨で・・・とお願いしたくなります。

さて、このところ、梅雨のはっきりしない天気を吹き飛ばすようなうれしい贈り物が続きましたので紹介します。

1つ目は少し前になりますが、地域の老人会の皆様から手作りのぞうきんを多数いただきました。普段から登下校の見守りや横断歩道を渡る時の安全確保など何かとお世話になっておりますが、毎年1学期にはぞうきんをつくって学校に寄贈していただいています。美しい学校になるよう活用させていただきます。

2つ目は亀山高校 総合生活科 家庭クラブからフェルトの花をいただきました。心を込めて手作りで作ったそうで、とてもかわいらしい作品です。いろいろなところに贈って喜ばれているようです。さっそく学校の正面玄関に飾りました。

3つ目は花しょうぶの株です。地域の方(本校の教育協議会の委員さん)から、花しょうぶ祭りが終わった後の3年物の株を掘り起こし、更新するために切り分けた株を学校用に分けていただきました。ビオトープと鑑賞池に半分ずつ植え付けたいと思います。

4つ目はメダカのえさやろ過機のろ材をたくさんいただきました。送り主は静岡県にお住まいの方で、何と亀山東小学校のホームページを見て、メダカを飼育していることを知ったそうです。エサなどもたくさん必要なことからお譲りいただくこととなり、非常に助かりました。今年は在来種のメダカをたくさん繁殖させて、ビオトープや観察池に放流する予定ですので、これは大変励みになりました。

学校にはこのような善意の品などが集まります。これら一つ一つを子どもたちに紹介して、学校は色々な方の支えで成り立っていることを伝えていこうと思います。贈っていただいた皆様、大変ありがとうございました。