薬物乱用防止教室

3月6日(水)5年生を対象に薬物乱用防止教室を行いました。講師は学校薬剤師の上荷先生で、小学生にもわかりやすいよう、実際の薬品や資料を準備して頂きました。

近年、若年層の薬物乱用が問題になっています。以前にあった「脱法ドラッグ」などは影を潜めてきましたが、市販薬を過剰に摂取する「オーバードーズ」などのニュースを目にすることが多くなりました。

「オーバードーズ」に使用されるのは主に市販薬ですので、服用自体が法に触れるわけではありません。しかし、そこが落とし穴で「悪いことをしている」という意識がないからこそすそ野が広がっているようです。薬は正しく使用してこそ薬なのであり、過剰に摂取すると危険で深刻な健康被害を引き起こすこともあります。そこで、今日は「正しい薬との付き合い方」がテーマの話になりました。

例えば、薬の正しい服用の仕方として、水できちんと飲むことが基本になります。水が少ないとのど元に薬が残ってしまったり、体の隅々まで行きわたらなかったりします。それらの基本をていねいに説明して頂きました。

また、薬には溶けやすいもの、溶けにくいもの、わざと溶けにくくしているものなどがあります。わざと溶けにくくしている薬品を水に混ぜてみると、まるでプラスチックのような質感でした。これにより、長時間にわたり少量が溶け続けるので1日何回も飲まなければならない薬を1回飲めばよいようになったそうです。薬も進化していることも実験を通じて教えていただきました。

最後はエナジードリンクやノンアルコール飲料の危険性などについても話があり、エナジードリンクのカフェインや、ノンアルコール飲料のアルコールなど、知らなかったらついつい摂取してしまいそうな身近なリスクについての話で今日の教室は終わりました。

薬は私たちの健康のためになくてはならないものです。しかし、正しい知識を身につけ、うまく付き合うことが大切であることを学びました。