読書のすすめ(その2)

前回に続き読書の話題です。

亀山東小学校児童の読書量(5月の平均貸出冊数)は、低学年16.8冊 中学年14.6冊 高学年10.8冊となっています。(低学年は1年生の図書館利用が定着するともう少し多くなると思われます。)

これらの冊数の違いは、低学年向けの本は読むのに時間がかからず、高学年向けの本は時間がかかることが要因なので、読書時間としてはどの学年も1日平均でおおむね20分から30分程度になると思います。ただし、読書量には個人差がありますので1日平均1時間以上の子もいれば、全く借りない子もいます。これらを全体でならせば本を借りている子は相当な読書量になり、年間で計算すれば差も大きくなります。

例えば、1日平均1時間以上読書をする子の読書時間は1か月で1,800分 1年で21,600分、30分の子は1か月に900分 1年で10,800分、10分の子は1か月で300分 1年で3,600分となります。1時間の子と10分の子では1年で18,000分(300時間)の差になります。

読書は土づくりと植物の関係で言えば、即効性はありませんが質の良い「たい肥」のような役割を果たします。植物は豊かな土の中でしっかりと根を張ります。天候の変化にも耐えられるような丈夫な茎と、日光を吸収する大きな葉を茂らせます。最終的には豊かな実りをもたらせます。

読書が学力につながり、人生の糧となるのは、このように長い時間をかけて醸成されるものなのかもしれません。