今週の話題

(本校における感染症の状況について)

県内では、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザが流行しており、各地で学級閉鎖等の対応がとられています。

新型コロナウイルス感染症は5類感染症となった時点で詳細な数から医療機関当たりの感染者数という定点情報になり、実際にどの程度感染が広がっているかがわかりにくくなっています。

本校における状況は、今週の新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ両方の出席停止が発生していますが、両方を合計して、学級数で割ると概ね0.5人程度となっています。学級や学年の閉鎖はありませんでした。傾向としては家族やきょうだい関係からの感染が多くなっているようです。

いまのところ、学校内の大規模な流行は発生していませんが、基本的な感染防止対策と規則正しい生活をよろしくお願いします。

(中学校職場体験について)

9月13日(水)~9月15日(金)の期間、市内中学校の職場体験学習が多くの事業所で行われており、本校でも10名以上の生徒の実習を受け入れています。

その間、就学時健診の準備や案内、校内の環境整備、6年生に中学校生活を説明する授業、各学年の子どもが喜ぶ遊びを考え実践する、授業のアシスタントを行うなど、様々な活動を行いました。将来の進路として教職を考えている生徒もおり、実践的な職場体験となるよう計画をしました。

(写真を掲載するには許諾が必要なため、小学生と中学生の交流風景の写真は掲載しておりません)

保健の話題 安全・安心な学校を目指して

「安全な学校を目指して」

2学期に入り、雨の日が続くなど涼しい日が続いていましたが、今日は一転残暑厳しい陽気となりました。

この夏は史上最高に暑い夏になったと言われており、学校における熱中症の事故も相次ぎました。そのため、熱中症の未然防止に向けた通知が出されておりますが、それ以前から亀山東小学校では、外遊びや体育の授業など、基準に沿った対応を行っています。

暑さ指数は実測とアメダスデータの両方から算出し、WBGTの厳重警戒は黄色の旗、危険は赤の旗を立てています。その判断は個々の職員が行うのではなく学校長が直接行い、学校長不在の場合は教頭と養護教諭が協議の上、旗を出すことにしています。

今日の実測データです

旗の色によりわかりやすい基準で学校活動を行い、熱中症事故の未然防止に努めています。

「安心な学校を目指して」

学校における生理用品の取り組み

公共施設における生理用品の配布や設置が進み、亀山東小学校でも生理用品の常備を行っています。

以前から、必要に応じて保健室での配布を行っていましたが、本年度から必要な時に手に取りやすいよう、トイレでの常備も併せて行っています。

トイレでの生理用品常備にあたっては、開始以降いたずらなどの不適切な扱いは1件もなく、1学期の間に51枚の利用がありました。

いつも使っているものの方が安心感などの理由から、利用数はさほど多くありませんが、とっさの場合も含め、子どもたちが安心できる環境づくり、誰にでも優しい学校の取り組みとして、これからも保健室での配布とトイレでの常備の両方を継続してまいります。

校産校消の取り組み

1学期に、学校産の作物を学校給食で活用する「校産校消」の取り組みについてHPや給食だよりで紹介いたしましたが、本日9月13日(水)のチキンカレーには学校産のオクラをたくさん使用しました。

オクラは夏バテに効果があるとされ、食物繊維も豊富です。ペクチンはおなかの調子を整え、病気になりにくい体を作るということです。また、免疫を活性化するβカロテンも含まれ、目や髪の毛にも良い作用があるそうです。また、ビタミンB、ビタミンC、カルシウムなども豊富に含まれ、食材としての魅力がたっぷりです。

また、オクラは葉野菜と異なり、虫の混入リスクはほとんどありません(目視確認も徹底しています)。このような特徴をもったオクラで給食をより魅力的なものとしています。

写真は駐車場横にある畑の様子です。夏の日照りで弱っていたオクラがこのところの涼しい陽気と雨で完全復活しました。背丈も2mを超えて、子どもでは収穫ができない高さになりました。

オクラ畑の横にはダイコンの種まきもしてあり、順調に本葉が出てきました。ダイコンも体によく、虫の混入リスクが少ないので、いろいろな給食メニューに使っていきたいと考えています。

6年生のキャリア教育と起業体験教育

亀山東小学校は6年生が20年以上の期間、亀山大市に出店を続けていることなどの理由により、文部科学省から「起業体験教育」の研究指定を受けています。

「起業体験教育」とは、キャリア教育の一環として、子どもたち自身が企画立案し、製品開発や広報、仕入れ、販売等を行う「起業体験」を行う教育を指します。

しかし、実際にお金を扱い、収益を上げ、経済活動を行うことは簡単なことではありません。そこで、市内で起業した若手経営者や、亀山市商工会議所の役員、事務局の方をゲストティーチャーとしてお招きし、そのノウハウを学ぶことになりました。

9月11日(月)には、市内に洋菓子店「Amie(アミー)」を起業した草河さんをゲストティーチャーとして来校いただきました。

草河さんの生家は100年以上続く老舗の牛乳屋さん。中学校の時からお菓子作りに携わっていくことを決意し、高校から専門学科がある高校に進学しました。その後、国内外で修行を続け、昨年4月に市内に洋菓子店を開店されました。修業は遠い所で行いましたが、生まれ育った地元で店を構えることは、草河さんにとって大切なことであったそうです。

お店の経営では「また来たいな」とお客さんに思っていただくということが重要で、商品開発では自己満足にならないこと。情報発信をして多くの人に知ってもらうこと。こだわりや強みのあるケーキを作ること。お店のスッタフみんなで力を合わせること。などを大切にしているということを学びました。中には「将来お店を持ちたい」「ケーキ屋さんで働きたい」という児童もいますので、あこがれの先輩として今回の話を真剣に聞いていました。

9月12日(火)には亀山市商工会議所の役員さんや事務局職員の皆様をお迎えして授業を行いました。

亀山大市については亀山高等学校との連携授業でも大まかな部分で学習しましたが、今日は実際に大市の運営にかかわっている立場でのお話も聞くことができました。冬の時期なので他には大きなイベントもなく、市内だけでなく広域から来場者があるそうです。しかし、実際に詳しい調査をしていないので、「亀山東小学校の6年生が、どこから来場したのかなど、市場調査を行ってもらえるとありがたい。」と、提案をしていただきました。

また、実際に会社を設立するには、どんな会社にするか、どんな商品を扱うか、資金の調達、材料仕入れ、商品製造、広告、販売、決算などを行っていく必要があることを学びました。高度なことですが、どれ一つ欠けても会社やお店は成り立ちません。前日のAmie草河さんの話と共通する部分も多々あります。今後、6年生は大いに悩み、協力して、一つひとつ実践していくことになるでしょう。

今後も、市内の事業主さんや商工会議所の皆さん、中学校の先輩、亀山高等学校の生徒さんや先生の協力も得ながら、「起業体験教育」の取り組みは続いていきます。

命を守る 暮らしを守る

9月11日月曜日、高学年で(5年生・6年生それぞれで)外部講師をお招きして、キャリア教育や安全についての学習を行いました。

今日はそのうち5年生の様子をお伝えします。(6年生につきましては明日もキャリア教育の時間がありますので12日にお伝えします)

私たちの暮らしの中で、安全を守る仕事として子どもたちが真っ先に挙げるのが消防や警察の仕事です。今日は火災に対する備えや、火災の際に避難する場合、どのようにするとよいかということを中心に、消防に関する体験学習を行いました。

まずは、消火器の使い方です。

消火器の使い方そのものは特に難しいわけではありません。しかし、火災に遭遇してから使い方を理解するのは困難です。通常の時に、消火器の仕組みについて、「このようにすると正しく使える」ということを体験しておくことは大切なことです。

ピンを抜いて、ホースを伸ばし、先をきちんと持ってからレバーを握る。その手順を順番に行っていきました。いざというときにパニックにならないためにも、実際に体験することは必要です。

そして、煙に巻かれたときにどのように対処するかについても教わりました。

煙はまず上の方から充満する。上の方は高温になっていることも知っておく。姿勢は低く、煙を吸い込まないようハンカチなどで口と鼻を覆い、危険物に気を付けながら(視界が利かない時は手探りで危険を回避しながら)脱出を試みる。

いざというときに知っておく必要のある話でした。そして、一番大切なのは、そのような事態をまずは回避する。回避できなかった場合、今回の知識や経験を活かして命を守る。今回の学習は大変貴重な体験となりました。

保健室の掲示物

9月9日は「救急の日」です。

1学期に消防署の職員をゲストティーチャーとしてお招きし、5年生を対象に安全に関する講習会を行い、その中で救急車の適切な利用についてもお話を頂きました。

保健室の掲示物も9月は「救急の日」にちなんだものとなっています。

いろいろな場面ごとに、救急車を呼ぶかどうかを問うクイズ形式の掲示物ですが、多くの子どもたちが「これは呼ぶな」「これは呼んではいけないんじゃないの」「これはどっちか迷うな」などと話しながら、正解を見つけていました。

救急車の適切な利用は、本当に必要な人にとって命にかかわる問題です。しかし、状況によっては判断に迷うこともあります。

子どものうちから正しい知識を身につけ、適切に対応できるよう考えさせていきたいと思います。

観察池のメダカ

学校の観察池では絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅱ類)となっている在来種の「ミナミメダカ」の飼育を行っています。理科の学習の一環として「ミナミメダカ」の種の保存と自然環境の保全を目的として、大切に育てており、数もだいぶ増えてきました。しかし、観察池の管理で毎年問題が起こっています。それは、観察池に生き物を勝手に放流されてしまうことです。

かつて、ブラックバスやブルーギル、ミシシッピアカミミガメ、アメリカザリガニ等の外来種が放流され、飼っていたミナミメダカが全滅に近い被害にあったことがありました。最近では、ヒメダカなどの改良種の放流がありました。さらに、この時期、金魚すくい等で入手した金魚をどなたかが放流してしまうことも多く、今年もいつの間にか多くの金魚が放流され、ミナミメダカの仔魚が食い荒らされてしまいました。

誰かの放流により、金魚の数が相当増えてしまいました

また、金魚以外でも改良種のメダカ(ホームセンターなどで売っているヒメダカなど)を放流して在来種のメダカを一緒に飼うと、飼っているメダカが在来種とは言えなくなってしまいます。

さらに、食害を防ぎ、ストレスなく生活ができるよう、池に仕切りを設けて「ミナミメダカ」のみを飼っている区画がありますが、先日「ミナミメダカ」専用の区画に金魚が放流されてしまいました。観察池は隠れ場所を多く作ってあることと、広い池の中ではすばしっこい魚の捕獲はほぼ不可能です。

メダカの区画

生き物を飼うときは責任をもって最後まで飼うことがルールですので、学校の観察池に魚などを放流することはしないようにお願いいたします。

亀山市歴史博物館の出前授業

今日は亀山市歴史博物館の出前授業がありました。

対象は3年生で、国語で学習している「ちいちゃんのかげおくり」の時代について詳しく学習をしました。

戦争は今から80年ほど前のできごとであり、子どもにとって実感しにくいものです。ただ、遠い昔のどこかのできごとではなくて、遠い昔ではあるけれど、この地でも戦争の影響は大きくあり、列車銃撃事件など戦争に直接巻き込まれた人もいました。

大人も子どもも、戦争とは無縁ではありませんでした。

そして、これからも、戦争と無縁でいられる保証はありません。

戦争を直接体験した人は大変少なくなりました。しかし、貴重な戦争遺跡や当時のものに直接触れ、学びを続けることが大切であると感じています。

子どもたちに本物の学びを。歴史博物館の出前授業にはこのような願いがあります。