4年生 キャリア教育

 6月25日(火)、4年生を対象としたキャリア教育の授業を実施しました。ゲスト・ティーチャーとして、本校の学校運営協議会委員もしていただいている森 敏子さんにお越しいただきました。

 森さんは、亀山トリエンナーレの実行委員を務めていただいていますので、過去のトリエンナーレの動画をみせていただきながら、貴重なお話を聴かせていただきました。

 ご自身のこれまでのことを語っていただく場面では、子どもたちの心に響くおことばをたくさんいただきました。

 例えば、「好きなコト、好きなモノ、好きなヒトが人生にはいちばん大事」というお話は、子どもだけではなく、おとなにも響く内容だと思います。

 それから、「夢」を「夢」で終わらせずに「目標」に変え、「とにかくやり続ける、途中であきらめない」、そうすれば実現するというお話も、実際に画家という夢を叶えられた森さんだからこそ、説得力をもって胸に迫りました。

 子どもたちは、自分なりに考えた質問をしていましたが、それに対して森さんは、「それは良い質問ですね」「それは私の話のなかにでてきたことですが」などとおっしゃりながら、一つひとつ丁寧にお答えいただきました。

 今日のお話を聴いて「泣きそうになりました」と、森さんに伝えていた子もいました。

 また、見せていただいた抽象画に対して、「水がはじけたみたい」などと、鋭い感性で表現していた子もいました。

 「生き方を考える」というとおおげさかもしれませんが、今回のお話は、自分の「これから」について考えるきっかけをいただけたと思いますし、人生の彩りのようなものを自然に教わるような機会だったと思います。

調理実習

 5月9日の記事で、6年生の調理実習「野菜炒めとスクランブルエッグ」を紹介させていただきました。その後も、調理実習は継続的におこなわれています。コロナ禍ではできなかったことが、今できている幸せをかみしめながら、子どもたちが「食べてください!」と持ってきてくれる料理も、おいしくかみしめています。

 中央の写真「ジャーマンポテト&ピーマンと小魚の炒め物」は6年生がつくってくれたものですが、両端は、5年生の手によるものです。

 包丁を使う活動であるため、いろいろ心配をしてしまいますが、慣れた手つきの子どもも多く、家でお手伝いをしているのかな、と想像します。

 「危険だから」と遠ざけていては、身につかないものがあります。刃物だけでなく、火に関するものや、例えばインターネット機器なども、そうだと思います。

 危険なものは、おとなが見守りながら安全に扱えるスキルを身につけさせ、やがては一人ででも安全に使えるようにしていきたいですね。

 調理実習の料理を持ってきてくれる子に、「苦労したのはどこ?」と聞くと、「硬めの野菜を切ること」や「火を通す時間」などと、答えてくれます。「愛情、こもってる?」と聞くと、「もちろんです」と答えます。学校で習った料理を、家でも家族にふるまえたら、素晴らしいことですね。もちろん、家族への愛情をこめて。

プール開き

 6月17日(月)、皆さまのおかげをもちまして、プール水泳を開始することができました。

 「おかげをもちまして」は、決して誇張ではありません。PTA奉仕作業において、プールサイドの草抜き、よしず張り、パネル取り付け等をしていただけたからこそ、今日を迎えることができました。もちろん、プール掃除をがんばってくれた6年生、その後にぬめり取りを含めて清掃していただいた業者の方々、さらにプールに水を入れるための給水ハンドルと弁に関連する工事をしていただいた業者の方々など、だれが欠けても安全にプール水泳を始めることはできなかったと思います。ほんとうに感謝しています。さきだって、プールに落ち葉が入らないよう、樹木の伐採をしてくださったPTA役員さんもみえました。

 職員は、プールの水の状態を安全に保つため、休日にも薬剤投与をおこなうなど、水質管理等に努めてまいりました。だれもが目的は同じ、「子どもたちにとって、安全で楽しいプール水泳をさせてあげたい」という思いです。

 プール開き当日は、「ちょっと冷たい」などと言いつつ、子どもたちの元気な歓声が響き渡っていました。「この週末にも、梅雨入りでは」という話も聞かれますが、せっかくの機会ですので、楽しいプール水泳の時間を確保したいものです。

 ただ、先日もお伝えしましたとおり、手足口病などの症状がみられる場合には、残念ですが、入水は見送ってください。

 保護者の皆さまには、水着をはじめとする準備物の用意や洗濯など、しばらくご協力いただくことになりますが、よろしくお願いします。

 事情により、ホームページの更新が滞っておりました。申し訳ありません。「読んでますよ」という声をいただくことも多いので、できる限り、日々の子どもたちのようすをお伝えしていきます。

【注意】手足口病の感染拡大防止のために

 現在、本校を含む市内において、手足口病の感染がみられます。

 ウイルス性の病気で、初夏から流行する傾向があります。

 病名のとおり、手のひらや足のうら、口の中に水ぶくれのようなものが発生します。発熱があってもあまり高熱にならない場合もありますし、熱が出ないケースもあるようです。

 口の中にできた水疱がつぶれ、口内炎のように見えることもあります。お子様が、ものを食べにくそうに、あるいは飲みにくそうにしている場合、あるいは食べたがらない、飲みたがらない場合など、要注意です。のどの痛みがある場合には、口の中の確認をお願いします。

 症状は比較的早くおさまることが多いと言われていますが、その後も2週間程度、感染力をもち続けるため(場合によっては4週間程度も)、注意が必要だそうです。

 プール水泳でうつることも確認されていますので、手足口病が疑われる症状のある場合、入水はしないでください。

 お医者さんからは、インフルエンザのように「〇日までは学校を休ませてください」という指示は出ませんが、欠席ではなく出席停止の扱いにさせていただきますので、無理に登校させて他の児童にうつしてしまうことのないよう、ご協力ください。出席停止の用紙につきましては、本校ホームページからダウンロードしていただくこともできますし、用紙をお渡しすることもできます。

 症状には、個々により差があり、子どもによっては重症化してしまうこともあると聞いています。感染拡大防止にご理解とご協力をお願いします。

救急救命講習

 来週から始まるプール水泳に備え、6月12日(水)、職員の救急救命講習を実施しました。

 亀山消防本部の方にお越しいただき、AEDの使用、胸骨圧迫、人工呼吸等、救急車到着までにできることを学びました。

 さて、基本的に毎日の更新を目指している本HPですが、本日のように校務多用の場合や、来週月曜のように校長が出張する場合など、更新されないこともございます。ご容赦ください。

「逃走中」

 6月12日(水)、「とちのき集会」の枠で、「逃走中」イベントを実施しました。

 今回、とても嬉しかったことは、児童会のアイディアでイベントが進行したことです。発案からルール決め、当日の運営まで、児童会が主体となって実施しました。最後にハンター役を務めていただいた保護者の方にお礼を伝えたり、翌日に職員室へ感謝を伝えたりといったところまで頑張ってくれたので、達成感も大きかったのではないでしょうか。

 もちろん、児童会以外の全校児童もきちんと協力し、思いきり楽しんでくれたようで、なによりです。ある学級では、前日の国語の授業で「つなぎことば」を使って例文を考えたところ、「逃走中」に関連する文章がたくさん出たほどです。

 自分たちが参加していないときに、地階から「にげろ」コールが沸き起こったり、「〇〇さん、にげて!」と声がかかったりしたことも、ひじょうに良い姿勢でした。

 ハンター役&ミッションサポート役の保護者の皆様、ありがとうございました。暑い日になったので心配でしたが、かっこいいハンター姿で、最後まで走りきっていただきました。ラストの「ハンター、全員放出」は、かなりの大迫力でした。

 また、「ハンター役に応募しようとしたら、もう人数達成で締め切られてしまった」という方もいらっしゃったと思います。たいへん失礼いたしました。また、別の機会にご活躍をお願いいたします。

 事前の動画のなかで、校長はあえてサングラスをかけ、「低学年のみなさんも、黒いメガネをかけたハンターさんたちは、ほんとうはとっても優しい人たちだから、追いかけられても、ちっとも怖くないからね」と呼びかけました。リアクションは想像以上で、わざわざ「こわくないんだね、安心した」といったことを言いにきてくれた子が、けっこういました。

 最後に、当日に撮影された写真や動画は、家庭内で楽しむことにとどめていただきますよう、重ねてお願いいたします。ご自身がSNS等にアップしなくても、データを受け取った方がアップしてしまうと大きな問題となりますので、取り扱いにご注意ください。児童はもちろん、ハンター役の保護者のプライバシーにも関わりますので、ご協力ください。

「カメヤマローソクタウン」へ

 6月11日(火)、3年生は、社会科「ものをつくる人びとの仕事」の学習の一環として、「カメヤマローソクタウン」へ施設見学に行かせていただきました。

 工場見学、キャンドルワークショップ(キャンドル作り)、「灯ミュージアム」の見学、「ローソクタウンストア」の見学と、盛りだくさんな内容でした。

 工場見学では、工程ごとに動画で説明を聴き、実際の工場のようすを見せていただきました。見覚えのあるローソクの箱を指さしている児童の姿が印象的でした。

 キャンドルワークショップでは、さまざまな色や形のパーツから、好みのものを選んでキャンドルポットに詰め、上からロウで固定していただき、完成です。世界にひとつだけのキャンドル、最高のお土産ですね。

 「灯ミュージアム」は、幻想的な雰囲気で、香りも炎のかすかな揺らめきも楽しめました。「天井みて、きれい!」などと、(周囲に気をつかい、おさえた声ではありましたが)歓声があがっていました。

 「ローソクタウンストア」では、キャラクターもの、食べ物などをリアルに再現したもの、バースデイ用など、いろいろなローソクやお線香を見学しました。お線香のテスターの香りで、「これ、いいにおい!」と言っていた子が、「猫缶の香り」のテスターで、顔をしかめていたのがおもしろかったです。香りには、好みがありますからね。

 カメヤマ株式会社の方からは、生まれたとき、結婚したときなど、人が生きていくときにともにキャンドルを、という趣旨のお話を伺いました。言われてみれば、まさに人生の節目節目にキャンドルを灯しますね。

 私のそばには、今いっしょに暮しているゴールデン・レトリバーがやってくる前に、15年間、同じ枕で寝ていたパピヨンという品種の犬がいました。毎晩、彼のためにお線香を1本ずつ焚いています。最初は「向日葵の香り」、次に「しゃぼんの香り」、今は「桜の香り」のお線香を使っています。キャンドルもお線香も、何か落ち着いた、静かな気もちにさせてくれるので、これからもたいせつに愛用させていただこうと思います。担当の方には、そんな気もちを伝えてきました。

 3年生のみなさん、「工場でどんなふうにものが作られるのか」だけでなく、「作ってくださる方の思い」を想像してくれると、良い学びになると私は思います。

「生と性」を考える、いのちの学習

 6月10日(月)、伊賀市から助産師相談室『いのちのかがやき』の林みち子さんにお越しいただき、5年生を対象に「ホンネで話そう!生と性 ~しあわせな大人になろう♡~」と題してお話いただきました。
 最初に、「きちんと並ばなくていいから、見えるところまでおいで」「私のことは、は~ちゃんと呼んで」というふうに柔らかく接していただきつつ、「おしゃべりはやめて。話す人にも聴きたい人にも失礼」「性に関する話でニヤニヤするのは間違い」と、大切なところはぴしゃりと押さえていただきました。

 「みんな、最初は0.13mmの受精卵だった」「『いやだ』と1回言われてやめないのは、かっこ悪い」「人間の脳は、欠けているところが気になるようにできているけれど、他人と違うところばかり見てもしかたない」「チンパンジーと人間の違いは大脳で、そこで人は考える」「性別は、心で決める」「口と、下着でかくれる部分は、許可なしに見たり(口は見えるけど)、触ったりしてはいけない」など、大切なキーワードがいっぱいのお話でした。

 最後は、「『あたりまえ』の反対は『ありがとう』」ということで、「『ありがとう』『ごめんなさい』で気もちを伝えなきゃだめ」とまとめていただきました。

 妊婦体験や赤ちゃんを抱く体験もさせていただき、貴重で大切な機会となりました。

 また、急な連絡にも関わらず、一緒にお話を聴きにきてくださった保護者の方々、ありがとうございました。今回のお話が、それぞれのご家庭に広がっていけば素晴らしいことだと思います。

租税教室

 6月7日(金)、ゲストティーチャーの方々をお招きし、6年生を対象に「租税教室」を実施しました。

 正直、私は税金のことはうといのですが、子どもたちは興味をもって臨み、楽しく税を学ぶ時間となりました。

 最初に、〇と×のうちわを配付していただき、クイズ形式で学習が進みました。自然に全員参加ができる、良い方法ですね。

 また、1億円のレプリカを使って、「これを使って学校をよくするには、どうすれば良いか」というテーマでグループワークをし、発表の場をもちました。子どもたちはピュアです。悪いおとなのように、「ギャンブルで3倍にしたる!」などと言わず、真剣に話し合っていました。

 ほかに、国の借金について、「少しずつ返済しているけれど、結果的に増え続けている」ということにショックを隠せないようすも見受けられました。

 この授業の最初に、「税金を払いたいですか?」と尋ねられたときには、子どもたちはみんな×のうちわを上げていたようですが、授業を受けて、税金が自分たちのために使われているとわかり、「払ってもいいかな」というふうに意識の変容がみられたようです。

 納税は、国民の三大義務のひとつです。今回の「租税教室」をきっかけに、子どもたちが少しでも税に関心をもち、税の使われ方に興味をもってくれれば良いと思います。

よみきかせ

 報告が遅くなってしまい、たいへん失礼なことをしてしまいましたが、先週6月5日(水)、1・2年生を対象に、ボランティアさんによる絵本の読み聞かせをしていただきました。

 本当は全クラスの写真を撮ったのですが、個人情報に抵触する撮り方をしてしまいましたので、3学級ぶんだけ、読み聞かせ風景をアップさせていただきます。

 この日の絵本は、食べ物を題材にした作品が多かったので、恥ずかしながら、私は朝からおなかがすいてしまいました。

 今までも読み聞かせの効果はたくさんの場面で感じてきましたが、この日は、あらためて読み聞かせというもののもつパワーを感じた朝となりました。

 なにしろ、児童たちの心がぐいぐいひきつけられていくのが、少し教室をのぞいただけで、よくわかるのです。ボランティアの方々の技量、作品のもつ魅力、子どもたちのためにたくさんの本のなかから選んでいただいたセンス、そういったもののおかげだったのでしょう。

 話は脱線しますが、私は本が好きです。本を集中して読みたくて(かといって全くの無音の環境もなんだか違うと思ったので)、わざわざ電車に乗ったこともあります。昨日も、好きな作家のシリーズものの本を久しぶりに読むことで、幸せをかみしめました。

 書店も、好きです。インターネットで本を買うこともありますが、書店に行き、自分が読んだことのない作家の本を手にしたり、ジャケ買い(というのはCD等だから、正確には表紙買いでしょう)をしたり、という楽しみも味わいます。神社やお寺でいただく「御朱印」の書店ヴァージョンである「御書印」も集めています。

 別に、そんな趣味を子どもたちにおしつけるつもりはありません。ただ、本の魅力を知ると、世界が広がると思うのです。想像力を養うにも最適だと思います。

 世の中、そんなにおもしろい本ばかりではないし、誰かにとって最高の本が、別の人にはハマらないことも普通です。

 でも、子どもたちの無限の可能性をさらに広げてくれるものとして、良い本と出あわせてあげたいなぁ、というのが私の願いです。

 そういう意味でも、ボランティアの皆様には、いくら感謝してもたりないくらいの思いです。「今日は、この本で子どもたちをわくわくさせてあげたい」という良い意味の「たくらみ」をもって、子どもと本とをつないでくださるのですから。