芸術の秋

 現在、亀山東小学校では、「夏休み作品展」を実施しています。限られた時間ではありますが、たくさんの方が訪れてくださっています。今日も、「すごい!」「きれい!」と自然に歓声があがっていたので、「この声、作った子に届けたいな」と思いました。

 カラフルな作品あり、くふうを凝らした作品あり、よく観察されていると感心するものあり……。一見、地味に思われるレポートも、絵や写真、文章の配置が考えられていて、それもまた、研究報告であると同時に立派なアートだと感じました。

 純粋な意味のアートではありませんが、学校の前の道路に、きのう絵が描かれました。横断歩道を渡る、こどもとおとなの絵です。「歩行者注意」の文字も書かれました。立体的に見えるように、人の姿にも文字にも、青い「影」がつけられています。始業式の日には、グレーだった道路に、横断歩道があることをアピールする赤い色が塗られました。

 今朝は、自治会連合会のみなさんが、学校前の三か所に立って子どもたちの登校を見守り、「おはよう」のあいさつをしてくださいました。子どもたちに朝早くからあたたかい声かけをいただき、とてもありがたく思っています。

 また、ふだんから登校の安全を見守ってくださっている方に、次のようなことを教えていただきました。

 「道路を赤くしてもらったことで、効果ありますね。今までと違って、車のブレーキランプが赤く光るのがわかります。これまでは、ブレーキ踏まずに走っていましたから」というものです。

 子どもたちの安全のため、地域や保護者の方々から声をあげていただき、その成果としてさっそく効果があがっているのですから、とても嬉しい、幸せな出来事です。

 学校では、5年生が音楽会の担当楽器について話し合ったり、6年生が詩の学習をしたりと、芸術につながる「芽」が、あちこちで育っています。

 6年生で学習していた詩『名づけられた葉』は、合唱曲としても有名なものです。ポプラという植物の葉は、どれもみな「ポプラ」としか呼ばれないけれど、人間は、それぞれの名まえで呼ばれる。だからこそ、一人ひとり、他人のまねではない自分だけの生き方で、精いっぱい、その命を輝かせてほしい。そういう作者のメッセージが込められた詩です。

 私は詩が好きで、詩をメロディにのせた歌も好きです。せっかくの芸術の秋、好きな分野のアートを楽しんではいかがでしょうか?

 最後に、作品展を観にきていただいた保護者の方のなかに、校長の折れた肋骨のことについて、お気遣いいただき、お声をかけていただいた方がいらっしゃいました。個人的メッセージで恐縮ですが、あらためてお礼を言わせてください。ありがとうございました。

漢字のこと、Kameyama Study Weekのこと、給食のこと

 ときどき、「先生は、夏休みには何をしているの?」と尋ねられます。実は、昨日の朝も、保護者のかたに訊かれました。

 ひと言では答えられませんが、さまざまなことをしています。会議や出張もたくさんありますが、特筆すべきは、研修です。

 研修にもいろいろな種類があります。経験年数や仕事内容によって、受けなければならないと定められている研修もあります。他校の先生とともに学ぶ研修もあります。校内で実施する研修もありますし、届け出をし、認可を受けて実施する自主的な研修もあります。

 経験年数による研修の一環として、施設や一般企業などで働き、社会体験を通して学ぶ研修があります。亀山東小学校では、この夏、ふたりの職員が、「亀山市立図書館」様と和菓子専門店「生甘堂」様で、それぞれ勤労体験をさせていただきました。 下の写真は、ある先生が、「生甘堂」様で修業の成果として作らせていただいた和菓子です。さて、どの先生かわかりますか?

 校内の研修では、1学期の「全国学力・学習状況調査」や「みえスタディチェック」の結果分析をし、亀山東小の強み・弱みから、2学期以降の授業改善に繋げていく研修をもちました。そんななかで、ひとつ顕著なものが、「漢字」です。

 おとな社会でも、スマートフォンやPCの普及で、手書きの文字を書く機会はずいぶん減っていると実感します。私は、漢字は「使って」「書いて」定着するものだと考えていますし、使わないと、書かないと忘れてしまうのではないかと懸念します。

 子どもたちも同様で、漢字を習っても、書かないと、定着しないのではないでしょうか。だからこそ、子どもたちに漢字を定着させようと思ったら、時間割の予定を書いたり、各教科のふりかえりを書いたり、ゲストティーチャーの授業の感想を書いたり、さまざまな場面において、「習った漢字は使う」ということを徹底させなければならないと考えました。

 また、漢字を習う際には、正しい書き順で書くことのほか、漢字の成り立ちや意味をきちんと学び、それぞれの漢字と丁寧に向き合っていくことを大切にしていきます。

 写真は、今日の1年生の黒板です。1年生にとって、漢字の学習はスタートラインの段階ですが、だからこそ、子どもたちには、興味をもって学んでほしいと願います。

 9月5日(木)~12日(水)は、第2回Kameyama Study Weekです。本校では、上に書いたことから、漢字の定着のための学習に取り組みます。

 さて、上の写真は、本日、2学期最初の給食です。てりやきチキンとキャベツのソテーをパンにはさみ、てりやきチキンバーガーとなります。それをかぼちゃの豆乳スープと一緒にいただくのですが、「あれ?ぶどうジュース?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。災害時の備蓄食料や飲料には賞味期限がありますから、こうして、食べながら入れ替えていくことが必要です。ローリングストックとも呼ばれるそうです。昨日の記事の「防災週間」ですので、こうした給食の献立には、重要な意味があります。

 さて、昨日の記事のとおり、校長は現在、肋骨の骨折治療中です。始業式でも話したため、朝からたくさんの子たちに、「だいじょうぶ?」「安静にしてください」などと、声をかけてもらいました。うちの愛犬も、ふだんは散歩が大好きなのに、昨夜は頑として門を出ようとせず、ボールをくわえて「庭で遊ぼう」と誘ってきました。彼なりに、私のけがのことを心配し、散歩を我慢してくれているのでしょう。

 校長は今日も、やさしい子どもたちと愛犬に支えられて生きています。

2学期の幕開けです

 2学期が始まりました。

 欠席の子が何人かはいるものの、ともあれ、朝の交差点や始業式で、元気な子どもたちの顔を見るとほんとうに安心します。

 写真は、8月14日(水)にお招きいただいた、阿野田地区の盆踊りです。他の地区にもさまざまな行事があり、それぞれ、子どもたちも地域の方とともにがんばって活動していたのですが、なかなかすべての地区におじゃますることができず、申し訳ありません。

 さて、阿野田地区の盆踊りで、私は「子どもって、たくましいなぁ」と実感した出来事がありました。それは、子どもたちがペットボトルの飲み物を販売していたときのことです。校長は最初に1本、コーラを100円で買いました。しばらくして、まだ残っていたものを袋に入れて売り歩いているようすだったので、「何本あるの?4本?1000円札しかないから、おつりくれる?」と言うと、「まだありますよ!」と、おつりではなく、コーラを6本持ってきてくれました。結局校長は、コーラを11本買ったのです……。

 この写真は、鈴鹿峠自然の家の外観です。まさに、抜けるような青空ですよね!サマーキャンプの最終日にお手伝いにいったときに撮影したものですが、サマーキャンプに参加した子たちの表情は、若干の疲れはみられるものの、達成感を感じさせるものでした。サマーキャンプでは、高校生のリーダー、中学生のサブリーダー、そして小学生と、1つの班にいろいろな年代の子がいるから、他ではなかなか体験できないチームワークが作られていきます。ゲームやスマートフォンのない、デジタルデトックスが味わえるのも、今どきは大切なことかもしれません。

 話を始業式に戻すと、校長からは、次の3点の話をしました。①「防災・減災のこと」、②「出会いと別れのこと」、③「健康なからだのこと」です。

 ひとつめの話題は、昨日9月1日は「防災の日」で、今は5日までの「防災週間」のまっただなかですから、ふだんから備えようという話です。今回の台風10号は、亀山ではそんなに強い風は吹かず、雨がたくさん降りました。でも、全国的には、亡くなった方も、行方がわからなくなっている方もいらっしゃいます。文字通り、災害を防ぐ「防災」というだけでなく、いざというときに少しでも災害を減らす「減災」という考え方も合わせて、ご家庭でも話題にしていただけると幸いです。

 ふたつめの話は、出会いと別れについてです。始業式の前に、3人の転入生を紹介し、みんなで歓迎の拍手をしました。ALTの先生も変わられますし、教育実習の先生も来られました。

 校長は、「人って、教科書以上にいろいろなことを教えてくれる存在だと思う」と話しました。人は一人ひとり違うし、その違いを素敵なものだと捉えてほしいと考えています。人間がみんな、工業製品みたいに同じだったら、変ですよね。自分と他人をくらべて、その違いをもとに差別したりいじめたりするのは、間違いです。違いをたいせつにすることから、あたたかい人間性がうまれると信じます。

 みっつめは、健康についてです。体育館の裏、学童さんの隣にあったビオトープの跡地が荒れ放題になり、危険な状態だったため、PTAやボランティアさんの力を借りて、この夏、更地に整備していただきました。本当に暑いなかの作業で、たいへんなご苦労をかけてしまいました。この後の処理が終われば、保護者の方が雨天時に子どもを迎えにいらした際、子どもを乗せつつ方向転換できるロータリーにしていけそうです。ただ、現在、まだコンクリート片や木材等が撤去できていませんので、「ここには入りません」という立札を立て、囲ってあるとおり、ぜったいに入ってはいけないと話しました。けがをしてからでは遅いのです。

 恥ずかしいことですが、校長は先週、雨の公園で大型犬と散歩をしていて、急に走り出した犬に引っ張られ、濡れた地面に足をとられ、派手に転倒しました。左ひじをすりむき、肋骨を骨折しました。現在、胸をベルトで固定していますが、呼吸をしても痛むし、足元のものを拾ったり、靴下を穿いたりするだけで、激痛です。夜も満足に寝られませんし、一度身体を横にしたら、立ち上がるのにたいへんな時間がかかります。車のハンドルを右へ回すのも、おそろしい痛みが伴います。咳やくしゃみなんて、地獄の苦しみです。一度こうなってしまうと、健康がいかに大切か、実感されます。よく言われることですが、健康は、お金では買えません。

 だからこそ、危険な場所には入らないこと、自分のからだも友だちのからだも大切にし、冗談のつもりでも、他人にけがをさせるおそれのあることについてはストップする、そういうことを真剣に考えてほしいのです。

 ながらく、ホームページの更新を怠けてしまいました。2学期も、子どもたちのようすをお伝えしていきたいと思いますので、本ホームページを、よろしくお願いします。

小学校前の道路について

 本日18日(木)、鈴鹿建設事務所の方とお話をしました。

 以前から、亀山東小学校前の道路および横断歩道について、安全対策のご意見をいただいていましたが、いくつかのことが実行される見込みとなり、夏休み中の8月には、作業をしていただく予定となりました。

 まず、横断歩道の前後は路面を赤くカラー塗装していただくとともに、路面に直接、横断歩道があるから速度を落とす必要があることを訴える「立体路面標示」のようなものを書いてもらえます。

 また、横断歩道周辺の路上に現在ついている光る表示灯が古くなっているので、かわりにLEDコーン(赤白しましまのポールが発光するもの)を立ててもらえることも決まりました。さらに、「通学路注意」と書かれた文字付コーンも、周辺に何本か立ちます。

 その前提として、舗装の修繕と横断歩道・停止線の塗り替えも実行してもらえます。

 このことで、学校前道路の速度抑制と、横断歩道を渡る子どもたちの安全確保が大きく進みそうです。

 それから、昨日、保護者の方から雨天時の水はねの話を伺っていましたが、舗装の修繕と速度抑制により、水はねの対策にもなるかと思います。

 詳しい工事期間等は追って知らせていただきますし、自治会長さんへの連絡も依頼しましたので、ご理解いただければと思います。

 こういったことが実行されるのは、以前から声をあげていただいていた皆さまのおかげです。先日も、各地区からの通学路改善要望をあげていただきましたが、訴え続けることの大切さをあらためて感じました。

ジュニア救命士講習

 本日16日(火)、5年生を対象に、ジュニア救命士講習をおこないました。

 以前、教員を対象にはもっと詳しいものを実施しましたが、今回は児童に向けた講習です。

 子どもたちは、救急車が到着するまでの約8分、なんとか胸骨圧迫を続けるべきなのですが、1分、いや30秒続けるだけでもハードであり、交代で当たらなければ継続は難しいということを、実践的に学びました。

 胸骨圧迫の練習に使ったキットは、その名も「あっぱくんライト」です。圧迫だから、あっぱくんって……。

 その後は、AEDを使う練習も実施しました。

 子どもたちからは、なかなか鋭い質問が飛んでいました。

 「スマートフォンの電波が届かない山だったら、救急車を呼ぶには、どうすればいい?」「全身にケガをしていたら、AEDのパッドはどうやって貼ればいい?」「服を着ている人にAEDを使うなら、脱がさなきゃいけないの?」「AEDのバッテリーって、交換できるの?」などの質問です。鋭いですよね!

 最後に一人ひとりに、ジュニア救命士の認定書が渡されました。

 「本番」がないほうが良いのですが、いざとなったら、他人の命を全力で救える人であってほしいです。

あいさつ運動

 今週は、8日(月)以降は毎朝、中央廊下で児童会による「あいさつ運動」が続いています。

 誰かが通るたび、「おはようございます!」の大きな声が、遠くまで響いています。

 この運動をきっかけに、あいさつの輪が広がっていくと良いですね。

 校長は以前に勤務していた中学校で、オーストラリアまでホームステイの引率をしたことがあります。そのとき、現地の方々が「Hello!」と気さくにあいさつしてくださるものだから、ふだん引っ込み思案な子も、あいさつを返すようになり、帰国してからもフレンドリーにあいさつできるようになった姿を見てきました。

 きっと、内気な子も、「最初のあいさつ」がうまくできると、それを続けていけるという側面があるのでしょう。だからこそ、我々は、子どものあいさつに対してきちんと返せるようにしたいし、「まずはおとなから」あいさつをしていくことを心掛けたいです。

 写真は今朝のものですが、中央廊下も雨漏りがしますので、バケツが並んでいます。なんとなく、「昭和」な感じですね。

更新が滞っております

 最近、本ホームページの更新が滞っております。申し訳ございません。

 しっかりと対応しなければならない事案がいくつもあり、更新が後回しになってしまっております。

 栽培委員会による「花の贈呈式」等、なんとか明日には可能なものからアップさせていただきます。

 一点、急ぎ、保護者の方、地域の方にもご承知いただきたいのは、交通安全に関わることです。

 一部の道路で、「道路の両側を子どもが歩いている」という情報をいただきました。また、少し前には、「車道の真ん中を歩いている児童がいた」との報告も受けました。

 昨日の地区児童会の場でも指導させていただきましたが、歩道のない道路は、右側通行が原則です。また、自動車も走る道で2列になって歩くことで、車との接触が心配です。会話を楽しみながら歩きたい気もちはわかりますが、優先されるべきは命です。

 それぞれの地区により、通学路の事情も異なりますので、昨日は、具体的な位置を示して指導させていただいた地区もあります。

 折に触れ、安全な道路の歩きかたについて、子どもたちにご助言いただければ幸いです。よろしくお願いします。

掲示物のこと

 中央廊下を歩いていると、「守ろう!給食の時間の約束」という掲示物に目が留まりました。

 ピンは四隅にあるはずなのに、ハンドソープのイラストのところに画鋲が打ってあったからです。その画鋲を左下の角に移して、よく見ると、ほかにもあちこちに画鋲を打ったあとらしい穴があいていました。

 私がとてもイヤだったのは、「好ききらいをしないで食べましょう」というイラストの人物の顔あたりに、たくさんの穴があいていたことです。

 イラストでも写真でも、顔は顔です。そこに平気で画鋲を打てる人がいるのでしょうか?なにかストレスを抱えていて、イライラしてやったことなのでしょうか?私と同様、食べ物の好ききらいが多い子が、反抗してやったのでしょうか?

 もしも、なにか悩み事があったのなら、そんな行動に出ずに、相談してほしいと思います。担任の先生でなくとも、相談しやすい先生に相談してほしいと思います。気軽にやったいたずらのつもりなら、たとえイラストに描かれた人物であっても、その人の痛みを想像できる人になってほしいと思います。

 来週には、掲示物を取り替えますが、こういうことがない、幸せな学校にしたいです。

とちのき集会・保健委員会の発表

 7月3日(水)の午後、「とちのき集会」を開催しました。この日は「熱中症警戒アラート」が出ていたため、開催が危ぶまれましたが、内容や時間を精選し、風をいれながら、短縮ヴァージョンという形でおこないました。

 保健委員会の発表は、寸劇とクイズを交えての楽しいもので、笑いと拍手のなかでの発表となりました。

 最初は「悪い小学生と良い小学生」ということで、帰宅したらランドセルを放り出して、ゲームに熱中する子と、その母親が登場しました。なかなかの熱演で、リアルでした。「小学生の平均ゲーム時間」や「テレビを観るとき、どれくらい離れるべきか」などの問題が出され、みんなが挙手で解答しました。

 続いて演じられた、電子メディアの誘惑とのバトルは、最後にビームで倒されるまで、大爆笑が起こり続けました。段ボールの工作による衣装(?)が愉快で、段ボールでいろいろ作るお笑い芸人のパフォーマンスを思い出しました。

 その後、全校あそびの時間は、児童会のルール説明が上手だったこともあり、みんなが楽しんで取り組めました。数字と拍手を繰り返し、「1、パン、2、パンパン、3、パンパンパン……」とやっていると、「集まれ!」という声がかかります。その時の数だけ人数をそろえて集まるゲームです。「違う学年の子を入れること」「来るな!などと誰かをのけものにすることは禁止」「集まったメンバーで自己紹介をする」というルールが説明されましたが、せっかくの全校あそびですから、どれも大切な約束事だと思いました。

 この日の校長あいさつは、2つのことを話しました。

 犬のからだには、汗の出る穴が足の裏にしかありません。だから、舌を出してハァハァと体内の熱を逃がしています。でも人間には、全身に汗の出る穴があり、汗が蒸発するときによぶんな熱を奪ってくれるから、体温調節できます。けれど、汗をかくということは、からだの水分を失うことにつながるから、水分補給をしっかりしないと、病気になってしまいます。しっかり水やお茶を飲みましょう。また、外遊びで汗をかいて、エアコンの効いた教室に入ると、汗が一気に冷えて風邪をひくこともありますから、汗を拭いたり、上から羽織るものなどで調節したりしましょう。

 それから、暑いとき、人はイライラしがちです。でも、こんなときこそ、お互いに「暑いね」「水分補給した?」「一緒にお茶、飲もうか」などと声をかけ合い、相手を気遣って、仲良くしましょう。

 おぼえていてくれて、実行してくれると嬉しく思います。

気象に関する学習

 5年生理科「台風と気象情報」の学習の一環で、津地方気象台から講師の方をお招きして、台風のことを中心に、気象についてのお話をしていただきました。

 亀山市には現在、椿世町にアメダスが設置されており、以前は測候所が置かれていたという歴史のお話や気象台の役割についてのお話から始まり、さまざまなことを教えていただきました。

 台風についての説明では、定義や大きさ・強さの説明を数値や雲画像を用いて説明していただき、児童の学んだ学習知識をよりいっそう広いものとしていただきました。

 最後に台風と災害について、過去の伊勢湾台風の情報を交え、注意報・警報・特別警報の気象災害について触れていただき、防災についても学びました。

 児童の感想には、「これからの季節、台風に気を付けたい」「特に近畿地方に台風が接近してくると、三重県は要注意だ」「キキクルで情報を集めて備えたいです」など防災にかかわることが多く書かれていました。

 校長は子どもの頃、台風が近づき、雨戸を閉めたりTVが台風情報ばかりになったりしたときに、変にテンションがあがって騒いでいたら、ふだんは温厚な祖父から強く叱られ、伊勢湾台風の経験を聞かされました。また、その後に観た、伊勢湾台風のことを伝える「ある映像」が今でもトラウマのように心に焼きついて忘れられません。

 現在、伊勢湾台風クラスの台風が上陸したとしても、そのときのデータをもとにして対策をしてきたため、同様の被害は起こらないと言われます。しかし、その反面、山を切り拓いて土地を造成し、アスファルトで地面を固めてきたことで、土地の保水性などが大きく変わっていると思います。当時とはまた別の課題もでてきているのではないでしょうか。

 気象のこと、防災のこと、子どもたちには真剣に学んでほしいですが、おとなにとっても考えなければならない課題ですね。