亀山大市と亀山東小学校

6年生の授業にゲストティーチャーとして亀山大市の実行委員をされている地域の方をお迎えし、亀山大市について学習しました。

子どもたちの疑問として、大市の成り立ちについての質問がありました。

明治末期、今から100年以上前に旧正月の売り出しと、商店街のお祭りを兼ねた行事として始まったそうです。今でいう歳末大売り出しセールのような感じでしょうか。

後に、亀山市内だけでなく、近隣地域から多くのお客さんが訪れる大きなイベントとなり、最盛期は駅前や西町から本町郵便局まで、びっしりとお店が並んだそうです。

亀山東小学校の6年生が亀山大市に参加するようになったのは、今から20年ほど前の2000年(平成12年)のことです。この年は何があったかというと、学習指導要領が改定され、小学校の授業に「総合的な学習の時間」が導入されました。総合的な学習の時間とは、教科書で学ぶこと以外に地域社会の歴史や、環境問題などなどの身近な課題等を総合的に探究することを目的とする学習です。地域の歴史を調べる学習の中で、子どもたちのリクエストから亀山大市の歴史を学ぶ時間を設定しました。商店街に出向いたり、ゲストティーチャーを迎えたり、準備は大変でしたが子どもたちは真剣に学習して、手ごたえも感じました。

その中で、「大市は何かを買ったり食べたりしてお金を使うことが目的となっている」「自分たちも参加して、子どもたちがお金を使わなくても楽しめることができないか。」「小学生がお店を出すことはできないか。」「体験コーナーなどもあればよいのでは。」・・・いろいろな意見が出ました。これについては学校では答えが出せないので、当時の商店街振興組合の役員さんに相談したことを覚えています。断られるかと思ったら、「大歓迎です。できる限り協力しますのでぜひお願いしたい。」というお返事がありました。それを聞いた子どもたちは大喜びで、お化け屋敷を作ったり、的あて(ストラックアウト)を作ったり・・・。

それから約20年たった今も続いており、これだけ続くと伝統とも言える取り組みになりました。今年はどのようなコーナを出すのか、楽しみです。