スポーツの秋

先日は芸術の秋と題して音楽の話題をお届けしましたが、この時期、運動に適した季節でもありますので、今日は体育の話題をお届けします。

学校では体力向上の一環として、外部の体育専門の指導員による体育の授業のサポートを受けています。小学校の先生は、基本的に全教科をまんべんなく教えますので、何か一つの教科に特化した実践をすることはできません。幅広い知識を求められる分、狭い分野の専門性との両立が難しいのです。そこで、専門性が高い外部の指導員と一緒に授業を行うことで、子どもたちに質の高い指導を行うことを目指しています。

例えば鉄棒の逆上がりですが、腕力や脚力はほとんど必要ありません。上手にできる人の方が見ていて力感を感じません。鉄棒と足の付け根を近づける、蹴るタイミングと足の方向に気を付ける、頭を上に残さないの3つを注意すれば、足の重みで勝手にくるっと回ります。

体育の指導員さんは、見本を見せながらそのことを子どもたちに伝えていきます。今まで力任せに「えいやー」とやって、回れたり回れなかったり半々の子が、力を抜いて方向よく蹴るとあら不思議。何回やっても回れるようになりました。また、全然回れなかった子が体と鉄棒をくっつけることができたとたん、逆上がりもできて大喜び。担任が全体の指導、指導員が実技の専門的指導というふうに役割分担をすれば、最も効果的な指導になります。何よりも、逆上がりができて大喜びをしている顔を見ていると、こちらもうれしくなります。