災害への備え

※今週は色々な話題が豊富で、週末にあった行事の紹介が少し遅れてしまいました。

9月28日(土)北東地区コミュニティセンターで防災に関する研修会がありました。子どもも大人も一緒になって防災について学習する機会は、とても画期的なことです。そこで、亀山東小学校児童の実態なども交えて、防災についてお話をする機会を頂きました。

本校では防災月間である9月に調査をおこないましたが、設問と結果は以下の通りです。

①一人で家にいる時に大地震が起こった場合、あなたはどのように行動するか、家の人と話し合ってありますか。

話し合ってある 6.6%

②学校の行き帰りで大地震が起こった場合、あなたはどのように行動するか家の人と話し合ってありますか。

話し合ってある 8.5%

9割以上の子どもが、家庭での話し合いをおこなっていないという結果となりました。災害で平時にできる唯一のことは備えることだけです。そして、実際に災害が起こったら正しい判断にもとづき命を守る行動をとるということしかありません。

そこで、2学期中に家で「大地震が起こったらどこに避難するか」「登下校中に大地震が起こったら戻る地点はどこか」ということを家庭での話し合い、実践的に備えることを全校児童への宿題にしようと考えています。その場合以下のことが大切になります。

①家で一人の時に大地震=あらかじめ避難する場所とルールを決めておく=地域の一時避難所に避難する 地域の一員としての行動をとる

②登下校時の判断=学校に戻るか、家に帰るかの判断地点=この場所ならば戻る、戻らない=途中にある公民館やコミュニティなども知っておく

これらは、個々の家庭の地区や条件によって異なります。これはむしろ家庭教育や地域で考えるべき部分です。なので、今まで学校ではあまり取り上げてこなかったのだと思います。しかし、南海トラフ地震は30年以内に70%の確率で起こるといわれています。つまり、起こることを前提に全員が備える必要があります。

その他に家庭で行う事 自助の行動として当たり前の行動

①備蓄      自分の家庭で必要なものは自分の家庭で備蓄する

②非常持ち出し  すぐに持ち出すものはあらかじめまとめておく

③情報伝達手段  アナログ伝達=張り紙  デジタル伝達=災害伝言ダイヤル

災害伝言ダイヤルも実際に練習ができる日があります。災害時に調べて正しく使うというのは困難なので、日常の中で慣れておく必要があります。

自分の命を守ることは全ての学習に優先することです。正しい判断ができる子どもは、災害弱者ではありません。むしろ、生き残る確率が高いのは子どもの方だと思います。

※話のあとに、防災すごろくで遊びながら正しい知識について学びました