子どもたちの大好物(その2)

今日は昨日に続き、大好物のお話です。といっても昨日のあげパンのように食べ物ではありませんので、大好物という言い方がふさわしくないかもしれません。

亀山東小学校は他校にないダイナミックな遊びができる、とっておきの場所があります。それは陰涼寺山(いんりょうじやま)です。左右が小高く中央が平たい形状で、学校側から見ると高さが20mほどの小さい山です。鈴鹿川の河岸段丘上に位置するために、南側から見れば倍以上の高さがあり、まさに崖のような急峻な地形となっています。

眺めは最高で、亀山の市街地や遠く鈴鹿の山並みまで見通せます。春には桜が咲き、秋には見事な紅葉に彩られます。冬になると雪遊びが楽しく、ソリで滑って遊んだこともありました。

陰涼寺山は年間を通じて自然のアスレチックとなっており、木登りや太いつるでのブランコ、ターザンごっこ、秘密基地など体を使ったダイナミックな遊びができます。

段丘に沿って多くの生き物が行き交い、サルやタヌキがひょっこり顔を出すこともあります。クワガタムシやカブトムシなども生息しています。クヌギやアケビなど実のなる木々もあります。かつて本校で理科・生活科の研究発表会があったとき、市外や県外から来られた先生方にこれらの環境をうらやましがられたこともありました。

 

写真は陰涼寺山のふもとで見つけたタヌキの足跡です。夕方、子どもたちが帰った後にゴミ拾いをしていてタヌキを発見しました。その時に足跡が残っていたので記録しておいたものです。

 

楽しく遊んでいましたが、チャイムが鳴ったので大急ぎで子どもたちは帰って行きました。私は少し残ってゴミ拾いと、危険がないかどうかの点検作業をします。これも大事な仕事なのですが、大好きな時間でもあります。子どもにとっても私にとっても、そして生き物にとっても大好きな場所となっています。