◎2024(令和6)年10月4日(金)
10月4日(金)5限目に、人権教育における出会い学習の一環として視覚障がいがある中川桃子さんを講師に招き、親子で一緒に学習を行いました。親子で学ぼう「目がみえない・みえにくいって、どんなこと?」というテーマで行われた今回の講演では、中川さんの生い立ちから視覚に障がいをおった経緯、その時の思い、視覚障がいがある人に接するときの接し方などについてお話していただきました。「今、自分が誰かの助けになることは、将来の自分を助けることになるかもしれない。他人事ではなく自分事として考えて欲しい。誰かの心を救う、そんな素敵な人になって欲しい。」という中川さんの言葉が印象的でした。講演後の質問コーナーでは、「料理はどんな風にしているの?」「調味料はどうやって量るの?」「盲導犬はいるの?」など、子どもたちから素朴な質問がとんでいました。一つひとつの質問に、丁寧に答えていただき、ありがとうございました。
引き続いて行われた「教育懇談会」では、中川さんに加えてUD夢ネット亀山の笠井さん、本校PTA会長の倉田さんにも講師として参加いただき、「ユニバーサルデザインについて」というテーマで講演していただきました。「合理的配慮とは」「ユニバーサルデザインとは」「ユニバーサルデザインとバリアフリーの違い」などについてお話いただいた後、参加者からの質問に講師の皆さんが答える形で学習を深めました。看護師であった中川さんが学習したキューブラー・ロスの ” 否認→怒り→取引→抑うつ→受容 ” の「悲しみの五段階モデル」が自分自身にもあてはまったこと、周囲の人たちがショックを受けた人の段階に応じてサポートの仕方を変えることが必要であることといった話や、「(障がいのあるなしでなく)誰もが同じ目線で助け合える世の中になって欲しい」という言葉が心に残りました。子どもたちに接する身近な大人である保護者や教職員が、一つのテーマについて一緒に学習し共通理解を図るこのような機会を、今後も大切にしていきたいと考えています。お忙しい中、講演いただいた講師の先生がた、参加いただいた保護者・地域の皆さま、ありがとうございました。