4年生 社会見学

1月17日(金)、4年生が社会見学に出かけました。社会科で学習する「私たちの住んでいる県」に関して、「伝統的な産業」と「漁業」について、身近な地域から学ぶことにしました。まず、鈴鹿市の「鈴鹿伝統産業会館」を訪問し、着物の柄を染める型となる「伊勢型紙」と昔から字を書くのに必需品であった「鈴鹿墨」について学習してきました。はるか昔から受け継がれてきた伝統的な作り方や工芸品としての品質を高めるための技術、完成したすばらしい作品など、本場でしか見ることのできない製品や資料、詳しい説明により、伝統産業を身近に感じることができました。非常に細かい模様をミスなく彫り続ける「伊勢型紙」や何段階もの工程や乾燥を経て完成する「鈴鹿墨」の職人技は、並大抵の努力では身につかない究極の技術であることが、子どもたちもすぐに理解できたようで、「伝統工芸士になるにはどうすればいいですか」などと、技術習得の修行の厳しさに結びつくような質問をしていました。また、「伊勢型紙」をつくる体験もして、伝統産業がより身近に感じられたようでした。次に向かったのは、「白子漁港」です。漁船の見える漁港の岸壁で、鈴鹿漁業協同組合の方から、白子の漁業の特色を説明してもらいました。パネルの写真を使って説明していただいたり、ときどきクイズも交えて、楽しく学習することができました。クイズでは、水揚げしたイワシを集める容器に入っているイワシの数やイワシ以外の写真の魚の名前などを次々に正解し、漁協の方に驚かれていました。 最後に白子漁港で水揚げされた魚や加工品の直売所を見学しました。「前浜もの」とよばれる漁港の目の前でとれた魚や遠い海でとれた大型の魚の切り身、冷凍などがたくさん並んでいました。このようにして、身近な海で獲れた魚が新鮮なうちにすぐに家庭の食卓へと届く様子を実際に知ることができました。