11月1日(水)5限目、本年度の第2回授業参観を行いました。保護者・地域の皆さまには、お忙しい中のご参観ありがとうございました。1年生は「道徳」、2・3年生は「算数」のわたり授業、4年生と5年生はそれぞれ「総合的な学習」として、「自作マーク」の発表と「米作り体験学習」の成果発表、6年生は「学活」の学習の様子を保護者の皆さまに参観していただきました。子どもたちは、保護者や地域の方たちに見守られながらの授業で、緊張しつつもどこか嬉しそうな様子でした。また、授業参観前の時間を利用して「なかよしホール」では、5年生が中心となって栽培・収穫したもち米の販売を行いました。自分たちで袋詰めをしてラベルを貼り、買っていただく方の笑顔を見ながら販売できたことは、子どもたちにとってとても有意義な経験となりました。ご協力ありがとうございました。
また、授業参観後には引き続き体育館に場所を移して昼生小学校教育懇談会が行われました。懇談会では、「心のたくましさを育てるには? ~子どもの非認知能力について~ 」というテーマで、高田短期大学子ども学科教授の山口昌澄様よりご講演いただきました。「非認知能力」とは、記憶や言語・判断・計算・処理能力等の数値で表すことができる力(認知能力)以外の、数値で表しにくい力を指す言葉です。粘り強さや思いやり・共感性・感情コントロール力・自尊心・自信等が、非認知能力にあたります。この非認知能力を高めることで、認知能力も向上し、将来的に幸せな人生を送ることができる可能性が増すそうです。また、非認知能力を伸ばすには、幼少期~小学校卒業までの間の、子どもへの親の接し方が重要との話でした。身近な大人から肯定的に受容されたり愛されたりする感覚をしっかりと味あわせることや、小さな成功体験を積み重ねること、失敗・困難に直面した時に解決方法を一緒に考えること、物事の受け止め方や因果関係などについて家庭でよく会話することなどが、子どもの非認知能力の向上に役立つとのことです。山口先生は、「心のたくましさ」で最も大切なのは、「追求する心」と「心のバランスを保つ力」だと考えているそうです。そのためにも、子どものチャレンジを大切にし、大人が子どもの未熟さや不器用さに対し安易に白黒つけずに学びの過程に付きあうことが必要で、そのためには大人や社会全体が様々な意味で余裕を持つことが大切では?とまとめていただきました。とても学びの多い講演会で、保護者・教員ともに今後に活かすことのできる内容であったと思います。ご家庭でも「非認知能力」を意識した子どもとの関わり方を、ぜひ心がけていただけると幸いです。