修学旅行の最初の目的地として、「柳原銀行資料館」「世界人権問題研究センター」「京都市立芸術大学」を見学させていただきました。
「修学旅行にしては、堅苦しい」と思われるかもしれませんが、たとえばテーマパークなどは、家族ででも行く機会があるでしょうし、もう少し大きくなれば、友だちと出かけられるでしょう。観光地も同様です。
ただ、今回のような施設は、なかなか通常の旅行先にはなりにくいでしょう。だからこそ、意味があると思うのです。
子どもたちは、柳原銀行資料館で差別の歴史的背景や解消へ向けた活動などの説明を真剣に聴きました。「銀行の仕事はいつまで続いたのですか?」「建物の材質は何ですか?」などの質問をする子もいました。
世界人権問題研究センターでは、まんがを入り口として、さまざまな人権課題について静かに学んでいました。小学生向きに、資料も整えていただいたそうで、とてもありがたいことです。
京都市立芸術大学では、とても豪華でオシャレな図書館をご案内いただきました。校長が洋書のサルヴァドール・ダリの画集を読んでいると、児童から「先生、食べもの好きやなぁ」と言われてしまいました。たまたま、ロブスターをモチーフにした作品だっただけで、食べものが好きなわけじゃないんだ……シュール・レアリスムが好きなだけなんだ……。


