今朝、交通指導から戻る途中、ひとりの児童から、「とちの実ひろった。見て」と声をかけられました。
全校集会のことを「とちのき集会」と呼ぶように、玄関前に植わっているとちの木は亀山東小学校のシンボルのひとつです。それが今、たくさんの実をおとしています。
なんでもないことですが、拾ったとちの実を大切そうに見せてくれる児童の姿に、朝から癒され、こころ洗われる思いでした。うまく説明できませんが、とても子どもらしい純粋なものを感じて、なんだか嬉しくなったのです。
中原中也の詩に、『月夜の浜辺』があります。月夜の浜辺で拾ったボタンを、何かの役にたてようと思ったわけではないが、捨てるにしのびなく、袂(たもと)へ入れて持ち帰るという内容です。
とちの実もボタンも、一見無価値のようでいて、その人にとっては大切にできるものがあるのでしょう。とちの実を見せてくれた子に、もう一度「ありがとう」と言いたいです。

ほんとうは、図書ボランティアさんのこと、とちのき集会のこと、ご寄贈いただいた雑巾のこと等、ホームページに書くべき記事がまだまだあるのですが、追いついていません。ご容赦ください。
月曜は、校長は早朝より東京へ日帰りで出張しますので、亀山高校前交差点には立てません。今日のように、いきなり歩道から車道へおりる子がいなくて、みんなが安全に登校してくれることを祈ります。