アウトリーチ(ピアノ)

 7月8日(火)、アウトリーチ活動の一環で、ピアノについて教えていただきました。

 今回の対象は、5年生です。

 まず、ピアノという楽器の構造について、各部の拡大映像と実験で学びました。

 「ハンマーと呼ばれる部品は、何でできているでしょう?」というクイズに対して、子どもたちは、「プラスティック?」「木?」「ゴム?」などと答えていましたが、正解は「羊の毛」でした。私も、かつて映画『羊と鋼の森』を観るまでは知らなかったのですが、きっと、驚きとともに楽器の奥の深さを感じたことでしょう。

 また、響板の実験では、小さな音しか出ないオルゴールを響板のところに置くと、教室じゅうに響く音になり、子どもたちは思わず声をあげていました。アンプなどの機械を使わなくても、2000人規模のホールで生演奏できるピアノの力は、このようなところにあったのですね。

 その後、連弾の演奏をもとに、曲想に関するクイズが出されました。それぞれの曲を聴いて、「笑っている?怒っている?」「水の音?風の音?」といった問いに対して、精いっぱいに手を挙げて答える児童の姿がありました。とても感心したのは、少数派の意見であってもしっかり手を挙げられたこと、そして理由を問われるとしっかり答えられたことです。子どもたちが意欲的に学習する姿、そのものでした。

 このような機会をいただけたこと、とてもありがたく思います。ありがとうございました。