5年生理科「台風と気象情報」の学習の一環で、津地方気象台から講師の方をお招きして、台風のことを中心に、気象についてのお話をしていただきました。
亀山市には現在、椿世町にアメダスが設置されており、以前は測候所が置かれていたという歴史のお話や気象台の役割についてのお話から始まり、さまざまなことを教えていただきました。
台風についての説明では、定義や大きさ・強さの説明を数値や雲画像を用いて説明していただき、児童の学んだ学習知識をよりいっそう広いものとしていただきました。
最後に台風と災害について、過去の伊勢湾台風の情報を交え、注意報・警報・特別警報の気象災害について触れていただき、防災についても学びました。
児童の感想には、「これからの季節、台風に気を付けたい」「特に近畿地方に台風が接近してくると、三重県は要注意だ」「キキクルで情報を集めて備えたいです」など防災にかかわることが多く書かれていました。
校長は子どもの頃、台風が近づき、雨戸を閉めたりTVが台風情報ばかりになったりしたときに、変にテンションがあがって騒いでいたら、ふだんは温厚な祖父から強く叱られ、伊勢湾台風の経験を聞かされました。また、その後に観た、伊勢湾台風のことを伝える「ある映像」が今でもトラウマのように心に焼きついて忘れられません。
現在、伊勢湾台風クラスの台風が上陸したとしても、そのときのデータをもとにして対策をしてきたため、同様の被害は起こらないと言われます。しかし、その反面、山を切り拓いて土地を造成し、アスファルトで地面を固めてきたことで、土地の保水性などが大きく変わっていると思います。当時とはまた別の課題もでてきているのではないでしょうか。
気象のこと、防災のこと、子どもたちには真剣に学んでほしいですが、おとなにとっても考えなければならない課題ですね。
