起業体験教育と亀山大市出店の歴史

亀山東小学校は文部科学省の研究指定を受け、キャリア教育の一環として起業体験教育を実践しています。起業体験教育の研究指定を受けた経緯につきましては、本校が亀山大市出店を続けてきた歴史が関係しています。

【亀山東小学校の亀山大市出店の歴史】

今から20年以上前になりますが、総合的な学習の時間が導入される2年前。2000年度(平成12年度)に試行的取り組みとして、本校の総合的な学習の時間に関する実践が始まりました。

その当時、そもそも総合的な学習の時間とはいったい何なのか、「生きて働く力」の育成というコンセプトはあるものの、教科書はない、実践事例はない。積み上げもない。その当時、教職員も子どもも、正直何をどう取り組めばよいのか大いに悩みました。

地域に根差した学習、人とつながる学習ということで、いろいろなところを回り、いろいろな人に話を聞きました。わ分かったことを新聞などにまとめたりもしました。ある程度の達成感はありましたが、「生きて働く力」につながっているのか、「主体的な学び」になっているのか、その点はもやもやしている中で年度の折り返しを迎えました。

年度後半の活動について、児童に取り組みたいことのアンケートをとったところ、その中の数人が「大市について調べたことが面白かったので、大市に店を出したい」「自分たちも大市に客としてではなく、やる側で参加したい」という意見を書いていました。

そのことを6年生全体にこのような意見があったということを伝えたところ、「おおー」「やりたい」という歓声が上がりました。そこからは、子どもたちのエネルギーはものすごいものがありました。商工会議所に亀山大市出店のお願いに行ったり、自分たちの店のPRポスターを張らせていただいたり。商工会議所も全面的にバックアップをしていただき、亀山東小学校の亀山大市出店が始まりました。

【起業体験教育】

現在、6年生は12月に行われる「東っ子まつり」の事業計画を立てています。

プレゼンの練習中です

どのような店を出すのか、どれくらいコストがかかるか、販売価格はいくらに設定するのかなどを話し合い、担任の先生にプレゼンを行います。

担任の先生に説明を行います

最終的には担任の先生や学校長の査定を受け、ようやく東っ子まつりに出店することができます。

東っ子まつりが終わっても、さらにハードルが待ち構えています。東っ子まつりで得られた収益をもとに1月の亀山大市出店を行いますので、その前に資金がショートすると倒産の憂き目にあいます。そのためにもしっかりとした東っ子まつりに向けた事業計画が必要になるのです。

これらの取り組みの様子は今後も折に触れお伝えしていきます。

【10月10日 火曜日の出欠状況】

3連休明けですが病欠者は1クラスあたり平均1名以下と比較的少なく、新たな出席停止も0名でした。今週は5年生の宿泊研修、26日からは6年生修学旅行が予定されています。このまま、安定した状況が続いてほしいものです。