観察池のメダカ

学校の観察池では絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅱ類)となっている在来種の「ミナミメダカ」の飼育を行っています。理科の学習の一環として「ミナミメダカ」の種の保存と自然環境の保全を目的として、大切に育てており、数もだいぶ増えてきました。しかし、観察池の管理で毎年問題が起こっています。それは、観察池に生き物を勝手に放流されてしまうことです。

かつて、ブラックバスやブルーギル、ミシシッピアカミミガメ、アメリカザリガニ等の外来種が放流され、飼っていたミナミメダカが全滅に近い被害にあったことがありました。最近では、ヒメダカなどの改良種の放流がありました。さらに、この時期、金魚すくい等で入手した金魚をどなたかが放流してしまうことも多く、今年もいつの間にか多くの金魚が放流され、ミナミメダカの仔魚が食い荒らされてしまいました。

誰かの放流により、金魚の数が相当増えてしまいました

また、金魚以外でも改良種のメダカ(ホームセンターなどで売っているヒメダカなど)を放流して在来種のメダカを一緒に飼うと、飼っているメダカが在来種とは言えなくなってしまいます。

さらに、食害を防ぎ、ストレスなく生活ができるよう、池に仕切りを設けて「ミナミメダカ」のみを飼っている区画がありますが、先日「ミナミメダカ」専用の区画に金魚が放流されてしまいました。観察池は隠れ場所を多く作ってあることと、広い池の中ではすばしっこい魚の捕獲はほぼ不可能です。

メダカの区画

生き物を飼うときは責任をもって最後まで飼うことがルールですので、学校の観察池に魚などを放流することはしないようにお願いいたします。