英語チャレンジ

来年度より小学校学習指導要領が改訂され、小学校5・6年生で行われている「外国語活動」が、教科としての「英語」となります。それでは実際に何が変わるのでしょうか。

本校では「英語」導入の準備を2年前から行い、研究を重ねてきました。したがって、来年度以降もやるべき点においては大きく変わることはありません。しかし、教科ですので評価についてはめあてに沿った適切な評価が必要であると考えています。

英語においては「話す」「聞く」「読む」「書く」の4つの活動に分類されます。しかし、今までの学校教育は「読む」「書く」に重きを置いていました。なぜかというと受験英語では「読む」「書く」の評価がしやすく、「聞く」「話す」は評価がしにくいこともあったと思われます。しかし、語学はコミュニケーションの道具ですので、「聞く」「話す」を重視すべきではないかということはずっと言われ続けてきました。その流れで受験における「聞く」(ヒアリング)の重要度も年々増加してきました。しかし、「話す」についてはまだまだの感がありますので、小学校の英語では、その「聞く」「話す」を中心に、「読む」「書く」もバランスよく配置し、本来の言語としての学習、使える英語を目指していきたいと考えています。

 写真は「英語チャレンジ」の様子です。今まで学習してきた内容を駆使して、課題を解決する学習です。「読み」「書き」はもちろんのこと、「聞く」「話す」活動も行います。「聞く」活動は、大型テレビで映し出された課題を見て、聞いて、質問に答えます。ヒアリングといえる内容です。そして、問題の「話す」です。個々の「話す」能力を評価するためにタブレット端末を使用しています。課題が個別のタブレット端末に送信され、録音ボタンを押してからそれぞれが英語で話し、記録します。それを先生の端末に送信して解答完了です。

※読む、書くは紙の教材が中心です

※聞く、話すは大型モニターと個別端末を使用します。

  

※タブレット端末に録音しているところです。みんなが前のめりなのは、姿勢が悪いのではなく、端末のマイクに近づいて答えようとしているからなのです。

「話す」の評価は難しいですし、手間もかかりますが、今後の評価の在り方を検討する意味でも大事なことです。今回の英語チャレンジは子どもだけでなく、学校にとってもチャレンジの取り組みでした。