読書と睡眠と勉強の関係

 脳科学者の川島隆太先生らの研究チームが小中学生4万人のデータを解析した「本の読み方で学力は決まる」は、読書時間、睡眠時間、勉強時間と、脳の発達や成績に関係について調べたものです。
 それによると、睡眠時間が1日5時間以下だと、勉強を同3時間以上、読書を同1時間以上がんばっても、成績は平均を下回ってしまいます。人間の脳は寝ている間に記憶を整理しています。長時間勉強しても、しっかり睡眠をとらないと記憶に残らないということです。
 さらに印象的だったのは読書時間についてです。読書を全くしない子の成績は、「勉強2時間以上」でも平均ぐらいにしかなりません。「勉強30分未満」「読書1~2時間」の子と同じくらいです。それよりも「勉強30分~2時間」「読書10~30分」の子の方が成績がいい。つまり、読書をするかしないかが成績に大きく影響するということです。
 この本によると小学校5,6年生の場合、1日に「勉強30分~1時間」「睡眠時間8時間以上」「読書1時間以上」がベストの組み合わせです。「勉強2時間以上」「睡眠6~8時間」「読書1時間未満」よりも成績がいい。驚きでした。
 中学生になるとさすがに「勉強2時間以上」「睡眠6~8時間」「読書1時間未満」が成績トップ層になるそうです。「中学では学習内容が高度になるし、宿題の量も増えてくる」からでは、としています。今日はちょっと長くなりました。お読みいただきありがとうございうました。(写真は、1年1組が校庭に残っている雪であそんでいるところです。)