「じぶんのすきなもの」

学校では授業力の向上などの目的で、定期的に授業研究を行っています。今日は1年生の「学級活動」で、授業研究が行われました。

かつて、ランドセルの色で男は黒、女は赤というのが常識である時代があり、それが長く続きました。高級感を出したり、機能や軽さなどの違いをアピールしたりすることはあっても、色は固定されていました。地域の方や保護者の皆さんの時代も恐らく赤と黒のランドセルであったでしょう。今は色もデザインも豊富、選ぶのに困ってしまうほど、選択肢があります。どの色は男、女という時代ではありません。しかし、色に関する固定観念は残っていて、どの色を選んでもよいけど・・・色によっては選びにくい色もあるというのが現実です。

1年生にピンクと青色の好きな方を選ばせると、ピンクは全員が女子、青は両方いましたが大部分が男子でした。しかし、「どちらを選んでもいいんだ」「自分の好きなものを選ぶことは大切なことだ」という考えを1年生なりに持っていました。

性別による色やイメージは社会で生きていくうちに少しずつ固定化されていきます。トイレや風呂など間違えるといけないものを区別する妥当性もあると思います。そのような中で、服装や色などそれぞれの好みで選ぶことが保証され、性別による「こうでなければならない」という意識は薄れつつあります。「男だから、女だから」ということではなく、「自分だったらこうする」という世の中になりつつあることを、授業研究の中でも実感しました。