デジタル教材とアナログ教材

本校では授業改善や「分かる授業づくり」の一環として、IT機器の積極的活用を進めています。例えばPC及びiPad、大型モニターや実物投影機、デジタルカメラ等の活用など、どの学年も1日に活用しなかった場面はほとんどないほどの頻度でIT機器を使用して授業を行っています。IT機器は教科書では伝えることができないようなコンテンツを提示したり、教育番組のプログラムを定時の放映時間に関係なく写したりすることができて、授業の効率が上がり理解も進みます。

しかし、デジタル教材だけでは魅力ある授業にはなりません。従来のアナログ教材についても大切にしていきたいと考えています。例えば、アナログ教材で最もオーソドックスな手書き教材があります。指導者自身が作成しているので、先生の個性や子どもたちに伝えたい思いがはっきりと出ます。

子どもの側から見てみると、個々にiPadで調べたり、記録に残したりすることは非常に便利なことですが、グループで話し合って大きな紙にまとめていく作業などはアナログ教材ならではの良さでしょう。また、国語の話を実際に追体験してみる活動などもアナログ教材に当たります。写真の場面は1年生の「大きなかぶ」のお話で、みんなで力を合わせてかぶを引っ張っています。人と人が密接に関わる活動はアナログ教材の良いところです。

しかし、よく見ると、その様子を子どもがiPadで撮影して記録に残していますね。このようなデジアナミックスの活動も日常の中で見ることができます。