このところ、日産自動車や神戸製鋼所で起こった不正事件が連日報道されています。日本のモノづくりの根幹を揺るがすものであり大変残念なことです。でも、私にとっては、こちらの事件の方が心を痛めています。福井県池田町の池田中学校で当時2年の男子生徒が担任らの厳しい指導を苦に校内で飛び降り自殺した問題です。新聞等で報道されている内容しか知ることができないので、詳しい事情は分かりませんが、町の事故調査委員会によりますと、担任をはじめ学校による不適切な指導、人権侵害があったことが記されています。生徒が亡くなったのは、3月ですので、もう半年以上も前になりますが、改めてご冥福をお祈りいたします。私たち学校で多くの子どもを預かる責任ある立場の者として、この事件を真摯に受け止めて、今一度全職員で自らの指導を振り返る機会としたいと思います。
 さて、昨日は5年2組の国語の授業を参観しました。教材は教科書「大造じいさんとガン」を読んで、すぐれた表現に着目して、物語のみりょくを伝え合おうというテーマで学習しています。この教材「大造じいさんとガン」は、私が小学校の教員になった頃にもありましたので、本当に何十年も小学校で読み継がれ、そして学習されてきた物語です。ひょっとしたら、保護者の皆様も小学校の時に習ったのではありませんか?想い出してみてください。狩人である大造じいさんとガンの頭領である『残雪』との間に繰り広げられる生存のための闘争を通して、『残雪』の仲間のために知恵と命をかけて戦う姿に心を動かされていく大造じいさんの人間味あふれる姿が描かれています。今日の授業では、「なぜ、大造じいさんは『残雪』をうたなかったか」を物語の叙述に沿って読み深め、物語のみりょくを発表しました。