リンさんのご冥福をお祈りします

 今日は土曜日ですので学校はお休みです。子どもたち、とくに1年生児童のみなさんは、小学校生活1週間を送り、新しいことばかりで心身ともに疲れたのではないでしょうか。ご家庭でゆっくり体を休めて、また来週に備えてほしいと思います。
 昨日の午後、テレビ等で衝撃的なニュースが走りました。千葉県で起こった小学3年生の児童が殺害された事件の容疑者が逮捕されました。それを聞いてほっとした瞬間、その容疑者は近所に住む保護者会の会長だったと聞いて、驚きと信じられない気持ちでした。たぶん、保護者、住民の方も同じ気持ちだったのと思います。子どもの見守り活動にも積極的に取り組んでいる人だったとのこと。本当にやるせない思いです。
 亀山東小学校にも、子どもの見守り活動をされてみえる地域住民の方がたくさんいらっしゃいます。私が本校に勤務して、この3年間、子どもに関わる事件は一切発生していません。みんなが安心して登下校しています。これは、見守りの方々の尽力、地域住民の目があるからこそだと確信しています。これからも、子どもたちの安心、安全のためによろしくお願いします。(写真は、1年生が自分の名前を書いているところです)

<父の目をかりたら/どんなけしきに見えるだろう/母の目をかりてドラマを見たら/すぐになみだをだすだろう…>▼これは、先月出版された詩集『ことばのしっぽ』(中央公論新社)に収められた小学校五年生の女の子の作品「みんなの目」だ。詩は、こう続く。<…兄の目をかりて/野球のしあいを見たら/とてもたのしくなるだろう/妹の目をかりたら/どこでもすぐにねられるだろう>▼今、この人の目をかりてみたら、どんなけしきが見えるだろうか。千葉県松戸市の小学校に通っていた九つの娘を殺されたレェ・アイン・ハオさんだ▼仕事でベトナムから日本に来ていたハオさんは、まな娘をニャット・リンと名付けた。ベトナム語でニャットは日本、リンは輝きという意味だという▼しかし、「日本で輝かしい生活を」というハオさんの思いは突然、断ち切られた。きのう死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、子どもたちの安全を見守る目を持つはずの保護者会長だというから、あまりにもやりきれぬ事件の展開だ▼父母の目、きょうだいの目、友だちの目、あるいは、ほかの国の人々の目…。人が成長するということは、「自分の目」だけでなく、「みんなの目」で世界を見ようとすることを、覚えていくことかもしれぬ。リンさんの命を奪ったのは、そういう大切な「みんなの目」をなくしてしまった人間だろう。【4.15付け中日新聞より】