群青

 今週の水曜日に、「とちの木集会」で6年生が発表する曲は【群青】です。この曲の由来を紹介します。
 福島第一原子力発電所から半径20km圏内に位置する福島県南相馬市小高(おだか)区は、東日本大震災による原発事故のため全住民が今なお避難生活を余儀なくされており、小高中学校も市内の別の学校に間借りをして授業を行っています。「群青」は、その小高中学校の生徒たちが、離ればなれになってしまった仲間を思って書き留めた言葉の数々を同校の小田美樹教諭が綴って曲をつけた作品です。
 福島県南相馬市立小高中学校は、福島県の浜通りの南相馬市南部の小高区に位置し、2011311日の東日本大震災で、津波で街が甚大な被害を受け、生徒も4名死亡しました。
 福島第一原発事故によって、小高区が半径20km圏内の警戒区域に指定されたことから、小高中学校も小高区外に避難することとなりました。小高中学校を離れ、北は北海道、南は長崎県まで、全国に散り散りとなりました。
 津波で2名の同級生を亡くしたり、遠い疎開先から今もなお戻ってこない同級生などを思ったりする3年生が、思いを綴った日記や作文、他愛もないおしゃべりから、3年生の思いを地道に小田教諭は書き留めていき、それをつなぎあわせて、「群青」の大筋の歌詞が出来上がりました。
 この詩に、小田教諭が作曲して、平成24年度卒業生のための卒業式の歌「群青平成24年度 小高中学校卒業生に捧ぐ」が完成しました。20132月のことでした。
作詞 福島県南相馬市立小高中学校 平成24年度卒業生
作曲 小田美樹(福島県南相馬市立小高中学校 教諭)
ああ あの街で生まれて君と出会い

たくさんの想い抱いて 一緒に時を過ごしたね
今旅立つ日 見える景色は違っても
遠い場所で 君も同じ空
きっと見上げてるはず
「またね」と手を振るけど
明日も会えるのかな
遠ざかる 君の笑顔今でも忘れない
あの日見た夕日 あの日見た花火
いつでも君がいたね
当たり前が幸せと知った
自転車をこいで 君と行った海
鮮やかな記憶が
目を閉じれば 群青に染まる
あれから二年の日が 僕らの中を過ぎて
三月の風に吹かれ 君を今でも想う
響けこの歌声
響け遠くまでも あの空の彼方へも
大切な全てに届け
涙のあとにも 見上げた夜空に
希望が光ってるよ
僕らを待つ群青の街で
ああー
きっとまた会おう
あの街で会おう 僕らの約束は
消えはしない 群青の絆
また 会おう
群青の街で