安藤さんの読み聞かせ

 椿世町の安藤さんには、毎週月曜日に各学級を回って読み聞かせをしていただいています。昨日は、『えんぴつびな』という絵本でした。
太平洋戦争当時、空襲から逃れて田舎に引っ越して来た主人公【わたし】は、新しく入った学校の3年1組でシンペイちゃんと言う男の子と席が隣になりました。シンペイちゃんは、いたずらっこで先生に叱られてばかりいる子でしたが、都会から来て中々クラスに馴染めないでいるわたしをいろいろとかばってくれました。
 そんなある日、シンペイちゃんが、緑色と赤色の2つの小さな鉛筆に顔を描いてつくった、おひな様とだいり様をくれました。
 「おめえんち、空襲で焼けちゃったんだってな。お雛様も無くなっちゃったんだろ。だから作ってやったんだ。3月3日に飾るといいよ。」「明日、三人官女も作って来てやるよ。」というと背を向けて走って行きました。わたしがシンペイちゃんを見たのはそれが最後でした。その晩、町に空襲があってシンペイちゃんは家と一緒に焼け死んでしまったのです。
 3年1組の子どもたちは、自分たちと同じ学年ということもあり、真剣な眼差しで安藤さんの朗読を聞いていました。
 絵がとっても可愛くて、シンペイちゃんが明るく元気なワンパク坊主なだけに切なさが伝わってきました。