高齢者体験(6年生)

6年生のふれあい(総合的な学習の時間)では、福祉をテーマに学習をすすめています。だれもが安心して暮らせる社会の仕組みを学んだりお年寄りの思いを知ったりすることを通して、社会の一員として自分たちがお年寄りのためにできることを考え、行動へとつなげていきます。
今は、お年寄りの思いを知(し)るために、いくつかのグループに分かれて学習を行っています。11月2日には、そのうちの1つのグループが中心となり、社会福祉協議会の方をゲストティーチャーに招き、「高齢者体験」を行いました。
「高齢者体験」グループの子たちが、そのときの様子をまとめてくれました。

「高齢者体験」とあわせて、「認知症キッズサポーター養成講座」も受けました。
「認知症」は脳の病気であること、新しいことを覚えにくくなり、症状が進むと覚えていたことも忘れていってしまったりすること、認知症の人はまわりの人の優しい声かけで安心できること、それが認知症の進行を遅らせることを学びました。

だれもが歳をとるし、もしかしたら、認知症になることもあるかもしれません。お年寄りのことを考え、お年寄りが安心して楽しく過ごせる社会を作ることは、自分たちのためにもなっているということに気づくことができました。相手のことを思いやるやさしい社会は、みんなが過ごしやすいはずです。一人ひとりの「相手を思いやる」心で、やさしい学校、やさしい社会を作っていきましょう。

◆年寄りになると体がだんだん変化していきます。物が黄色くにごって見えたり、つかむときや細かいことをするのが難しくなったり、体が重くなったりします。認知症になる人もいて、忘れやすくなってしまいます。このことを学んで話すときに大事なことが分かりました。①目の前で話す。②はっきり話す。 ③大きすぎない声で話す。これからも習ったことを忘れないと思います。

◆自分のひいおじいちゃんが認知症でした。わたしは、会いにいくたびに自分の名前を言(い)っていました。今までひいおじいちゃんのサポートをしたくても、何をしたらいいのか分かりませんでした。だけど、今日の話を聞いて、どんなサポートがいいのか分かりました。

◆わたしはいつもおばあちゃんの行動が遅いと「まだ~?はやく。」と言ってあせらせていました。今日勉強してあせらせると不安になって、いらいらすることが分かりました。だから、これからはおばあちゃんにあわせてゆっくりと歩いたりしゃべったりしようと思いました。

◆福祉体験で、1つずつお年寄りの大変さを体験しただけでもやりにくくて「つらい」って思ったのに、お年寄りはこれが何個も重なっていてすごいなと思いました。認知症の話を聞いて、さいふをなくしたとあせったり、今日が何月何日かがわからなくなってたずねてきたりするって、今は信じられないけど、自分もそうなるかもしれないと思いました。真剣に聞いていたら、その大変さが分かりました。

◆困っている老人を見かけたら助けてあげたいと思った。それが、ぼくが老人になっても続いていたらいいなと思った。