地域の担い手

「子どもは弱者であり社会において守られる存在である。」と言われています。確かにそのような側面もあるでしょう。しかし、時に子どもはたくましく、やさしさや強さを発揮することがあります。例えば、東日本大震災の被災地である釜石市では子どもたちが地域住民に声をかけ、小さい子やお年寄りの手を引きながら避難して、津波から逃れたという話もあります。すばしっこく柔軟で、体が小さい子どもは建物が倒壊した場合、大人よりも生き残る確率が高いとも言われています。正しい知識があれば災害弱者ではなくなるのも子どもです。

場合によっては子どもの強みを活かし、子どもが地域の担い手になることも可能です。そのような期待を込めて、先週は亀山包括支援センター「きずな」の職員の皆様をゲストティーチャーにお招きして、6年生を対象に、「認知症サポーター」養成講座を開催いたしました。

まずはじめに、認知症とはどのようなもので、どのような原因によって起こるのかを学びました。そして、お年寄りの特性や接し方についても学びました。

先日、新聞でも認知症のお年寄りの命を救った小学生の記事を見かけました。小学生でも正しい知識や判断力で地域の担い手となることも可能であることを証明したできごとです。実際に身の回りでこのような場面に遭遇した場合、どのように対応するとよいのかということも映像なども交えて学習をしました。

受講を終えた後「認知症サポーター養成講座終了シール」と、認知症サポーターの証であるオレンジリングを頂きました。今回の学習を通して地域の皆様に守ってもらうだけでなく、これからは地域社会に貢献できるとよいと思いました。