非常災害時の連絡手段

 今年の秋は台風15号、台風19号、1025日の豪雨などにより、関東甲信越地方から東北地方にかけて度々大きな被害が出ています。一連の災害で暴風や河川の氾濫などにより、人的被害や家屋の被害が出ているだけでなく、長期にわたり停電や断水、通信手段や交通の遮断など大きな影響が出ました。また、1025日の豪雨では千葉県内の複数の学校が道路の冠水等により孤立し、児童生徒が帰宅できない事態も発生しました。

亀山市は幸いなことに近年大きな災害は起きていないのですが、本校においても地震だけでなく風水害の対応(登下校含む)と、災害時の連絡手段を今まで以上に具体的に考えなければならないと思っています。

学校では、南海トラフ地震等を含めた災害発生時は子どもたちの生命を最優先とし、場合によっては帰宅することをよりも、比較的安全である学校に留める措置をとることも想定しています。その時の連絡手段としては電話が不通となることや、回線が混雑して繋がらないことも起こり得ますので、「学校メール配信システム」の活用も想定しています。しかし、それも停電や機器の破損などによりメールの送受信ができない場合があります。その場合、災害伝言ダイヤルも補助的な連絡手段として活用したいと考えています。

ちなみに、災害時伝言ダイヤルは固定電話からも携帯電話からも利用できます。まず「171」番を押してから学校の電話番号を押せば、学校からのメッセージを聞くことができます。災害伝言ダイヤルが開設されるような非常事態では一般的な通話よりもはるかにつながりやすいと言われています。学校が停電となった場合なども、学校には衛星携帯電話がありますので、メッセージを発信することが可能です。

しかし、問題がないわけではありません。基地局などの被害が大きい場合、保護者の皆様が固定電話も携帯電話も使えないということが想定されます。その際は、連絡がとれなくても児童引き渡し訓練で行った方法で安全に保護者に引き渡すことになります。

これらについては現在、具体的な方法を検討中ですので、2学期中に学校だよりでお伝えする予定です。

衛星携帯電話です。ひと昔前のガラケーを大きくしたようなものです。

学校で使用する防災学習用のテキストです。

災害伝言ダイヤルについての解説もあります。

非常災害時以外でも毎月1日、15日など、練習できるサービスがあります。

家族間の連絡用にも使い方を理解しておくとよいと思います。