教育懇談会

今日は、教育懇談会があり、法務局・人権擁護委員・NTTドコモの皆さんによるスマホ・ケータイ安全教室が行われました。出席いただけなかった方のために、校長あいさつの概要を掲載いたしましたのでご一読ください。

(校長あいさつ)

最近、友だち付き合いに疲れたと答える中高生が増加しているそうです。友だちと接するのが一番楽しい世代なのに、いったい何が起こっているのでしょうか。みなさんもしばらくしたら中高生なので自分のこととして聞いてください。

友だち付き合いに疲れたと答える子どもの増加はSNSが急速に広まってからのことらしいのです。それまでは、学校から帰ると、家庭でゆっくりする時間となり、明確に区切りが存在しました。まれに電話がかかってくることなどもあったでしょうが、それはよほどのことや大事な連絡に限られていました。

子どもたちは家に帰ってもSNSなどで友だちのやり取りが続いており、きりがつけられません。学校では授業や部活があるので、かえって家に帰ってからの方がやり取りの時間が長いぐらいです。そうなると友だち付き合いが苦になることも増えてくるでしょう。

少し話題はそれますが、近年子どもたちが巻き込まれる事件や事故が増加しているように思えますが、実際には事件、事故とも年々減少しているそうです。子どもが巻き込まれる事件事故などに社会の関心が向かい、報道される機会が増えているのでそのように感じるのかもしれません。しかし、子どもが巻き込まれる事件のうち、確実に増えているジャンルがあるのですが、それはSNSに起因する事件なのだそうです。しかも、警察が把握しているのはその中のごく一部であって、全体像はつかみ切れていないのが現状です。具体的には、ネット上の誹謗中傷などの人権侵害や、未成年者略取誘拐や性犯罪などの凶悪犯罪などがあります。これらはSNSならではの事件です。少し前までは見ず知らずの人と出会う機会は限られていましたが、今は非常に簡単に連絡を取り合うことができます。年齢などもいくらでもごまかせます。そのような危険性についても今日は勉強します。

そのような理由から教育懇談会では、スマホやSNSを使う上で気をつけたいことにテーマを設定し、お話を聞くことになりました。どうか親子でSNSの利用について共に考え、ルール作りなどに役立ててほしいと思います。

 

1部では、子ども向けプログラムを4年生、5年生、6年生と保護者の皆様に聞いてもらいました。事例の紹介動画なども交えて大変説明がわかりやすく、なぜルールが必要なのか子どもでも十分理解できる内容でした。

また、人権擁護委員さんからは困ったときの対処法として信頼できるところに相談することの大切さについての話がありました。

2部は主に保護者向けでしたが、大人や中高生をターゲットにしたプログラムで、こちらもささいなことからいじめに発展した事例、ゲーム依存やネット依存の事例、スマホなどを持たせるうえで、保護者として必要な心構えなど、大変考えさせられる内容でした。

どちらのプログラムも大変よく考えられているすばらしい内容でした。できればもっとたくさんの方に参加いただけるとよかったと思います。

詳しくはPTAで内容をまとめてから紙面で各会員にお伝えすることになっています。後日届きましたらぜひご一読ください。