心のバリアフリー

今日、4年生は総合的な学習の時間に地域の先生を迎え、思いやりの心について学習をしました。9月は国語で点字の勉強もしています。視覚障がいについて、もっと知ろうということで50歳を過ぎてから緑内障を患い、視力をほとんど失ったゲストティーチャーの話を聞きました。もともと見えるものが見えなくなってくる。そのつらさと、それを補うための訓練は想像以上に厳しかったことでしょう。それでもとても前向きで、「学校で子どもたちに話をすることが楽しみ。」「地域でも子どもから声をかけられると元気をもらえる。」と話をされていました。

また、盲導犬のお話や、視力をカバーするためのソフト面、ハード面の工夫や技術の話もわかりやすく説明してくださいました。子どもたちはやさしい思いやりの気持ちは持っていても、自分にできることについては学習をしなくてはわかりません。今回はそれぞれが自分にできることは何なのか、どうすべきかについて考えるきっかけと考えています。

先日のことです。私が名古屋駅で白杖をついた人を見かけて、「よろしかったらご一緒しましょうか?」と声を掛けたら、「助かります。ありがとうございます。」という答えが返ってきました。ひじあたりを持ってもらい、色々な話をしながら地下鉄の入り口まで歩きました。別れ際にもう一度ていねいに「ありがとうございました。いい1日になりました。」という言葉を頂き、こちらの方がうれしくて、ほんわかした気持ちになって、私の方こそいい1日になりました。声をかけるのに少しだけ勇気がいりましたが、声をかけて本当によかったと思いました。