「とちの木」と「とちの実」

「とちの木」と「とちの実」

学校の職員室前の玄関の外に大きな「とちの木」があります。台風の影響で、今朝はとちの実がたくさん落ちていました。

とちの木は大きさも、葉も、そして、実もとても大きいです。昔は陰涼寺山に亀山東小学校のシンボルであった立派なとちの木がありましたが、台風の風で枝が折れて、枯れてしまいました。その後、今の場所にとちの木が植えられました。秋になると実が熟して落ちてきます。固いからに守られて、中の種子は大きさや形が栗のような感じです。しかし、栗とはちがって加熱してもそのままでは食べられません。

リスやネズミなどの動物は、そのまま食べてもだいじょうぶなのですが、人間にとってはとても苦くて消化も悪く、そのままでは食用にはなりません。食べるためには火にかけて長時間たいたり、1週間ほど水にさらしたり大変な手間がかかります。それでも昔の人にとっては秋の大切な食べ物となっていたようです。

今でもとち餅やとちの実せんべいなど、山里のおみやげなどで売られています。

せっかくの大量のとちの実ですが、さすがにそれだけの手間をかけるわけにもいきません。給食に入れるのも問題がありそうです。でも、もったいないので校内の一番人通りが多い渡り廊下にディスプレイとして展示しました。さっそく多くの子どもたちが興味深そうに触ったり、固いからむきに挑戦したりしていました。

追記

子どもたちの好奇心はすごいものがあります。

休み時間、多くの子がとちの実の展示物を見に来ていました。

「触ってもいいの?」という質問に、「触っても、実を割ってもいいよ!」と答えたら、見事に固い実を割って中身を取り出していました。

「割ると気持ちいい!」「つるつる、すべすべや!」という感想でした。