就学時健診

入学を半年後に控え、就学時健診が行われました。今日は、入学までにつけたい力や大切な力についてお話をいたしましたので、その内容を掲載いたします。本日参加できなかった方もご一読いただけますと幸いに思います。

あいさつ(概要)

学校よりご挨拶と入学までにつけたい力についてお話をさせていただきます。

幼稚園や保育園などと学校の違いは子どもたち自身の自立が大きく進むことです。自分のことは自分でしなければなりません。教科としての学習も始まります。

では、どうすれば子どもの自立は進むのでしょうか。子ども任せでは自立は進みません。園生活と学校生活は大きく異なりますので今から少しずつ準備をしておいて下さい。

 今からやっておきたい生活習慣の準備として、例えば、寝る時間と起きる時間 を習慣づけること。食事、着替えなどの自立も大切になってきます。

学校から遠い地区の子どもだけでなく、自分で準備をして学校まで自力で歩くことは思ったより時間がかかります。生活のリズムを整え、早寝早起きに努めてください。学校は時間割に従って行動するので、体育の前にはぱっと着替えなければなりません。給食も決まった時間に食べ終わる必要があります。20分から30分集中して食べることも自立に向けて必要なことです。これらは日常の中で意識していけば十分身につくと思います。

 学校に入学すると本格的に勉強も始まります。来年からは新しい学習指導要領になり、教わる中身も1週間当たりの授業数も増えます。入学後、学習はとても大切な活動ですが、そのための準備は主に2つあります。これも意識すればできることなので、ぜひ実行して欲しいことでもあります。

1つは生活体験をたくさん積んでください。生活体験を多く積んだ子は、勉強に対する興味関心が高く、いろいろなことを吸収する素地ができています。生活体験といっても特別なことは必要ありません。例えば散歩です。学校までの道を散歩して十分慣れておくことをお勧めします。どこが危険なのかなどのお話をしながら親子で歩くとよいでしょう。お散歩はお金はかかりませんが子どもたちはとても喜びます。体力もつきます。おすすめの生活体験です。買い物でも「これは100円で買えるかな?」「カレーの材料は何が必要?」などの会話をしながら生活体験を積むとよいでしょう。魚釣りなども貴重な生活体験です。仕掛けが絡まる、なかなか釣れないなど、時には困難もあります。がまんや忍耐も必要でしょう。工夫も必要です。どれも学校で必要な力ですので遊びの要素があることも生活体験として価値があるかもしれません。

2つ目はよりよい読書習慣を身につけてください。在校生やその保護者には今まで何度もお伝えしていますが、学力と読書習慣にはとても関連があり、読書習慣が身についている子どもの学力が非常に高いということがわかってきました。これは全国調査でも同様の結果がでています。本はお金がかかりますので、図書館の利用などもお勧めします。以上のことなどを中心に準備をしておけば、お子様は学校生活にうまく適応でき、楽しく学校生活をスタートさせることができると思います。

4月まであと半年になりましたが、入学式を楽しみにしております。

 

5年生宿泊研修

※9月27日(金)はブログ更新をお休みします

9月25日、26日の日程で、5年生の宿泊研修が行われました。

昨日の午後に学校を出発して、センターに到着後入所式が行われました。「亀山東小学校の皆さんが来てくれることを楽しみにしていました。」という言葉で説明が始まったのですが、その理由は、その担当の方は「私は亀山東小学校の出身だからです。」ということでした。なるほど納得です。たちまちみんなが笑顔になり、とても集中して館内の説明を聞くことができました。

スタートからすばらしい態度でしたので、いっぱい褒められ、いよいよ夕食の準備となりました。どの班も協力しておいしいカレーを作ることができました。ここでも3つ良いことが。だれもやけどや切り傷などのけが人が出なかったこと、少し失敗したグループもあったのですが「いいよ、いいよ」とみんなでカバーができたこと、片付けが非常にていねいで、来た時よりも美しくできたことです。また褒められました。そして、キャンプファイヤーのゲームもフォークダンスも係の児童の進行で楽しく行うことができました。

2日目の朝は眠そうな子も少なくありませんでしたが、だいたいいつもそんなもの。何より、昨日から保健室の利用者が1人も居なかったことがすごいです。朝ごはんもおかわりに行列ができるほどで、それだけ食べられたら眠くてもだいじょうぶでしょう。

午前中、焼杉とウオークラリーをボランティアの先生の指導で行い、あっという間に2日間の宿泊研修が終了しました。この期間で何度も褒められたせいか、「楽しかった」「うれしかった」という感想や「眠い」という正直な感想が聞かれました。みなさんお疲れ様でした。そして、センターの皆様、活動でお世話になった皆様、ありがとうございました。

心のバリアフリー

今日、4年生は総合的な学習の時間に地域の先生を迎え、思いやりの心について学習をしました。9月は国語で点字の勉強もしています。視覚障がいについて、もっと知ろうということで50歳を過ぎてから緑内障を患い、視力をほとんど失ったゲストティーチャーの話を聞きました。もともと見えるものが見えなくなってくる。そのつらさと、それを補うための訓練は想像以上に厳しかったことでしょう。それでもとても前向きで、「学校で子どもたちに話をすることが楽しみ。」「地域でも子どもから声をかけられると元気をもらえる。」と話をされていました。

また、盲導犬のお話や、視力をカバーするためのソフト面、ハード面の工夫や技術の話もわかりやすく説明してくださいました。子どもたちはやさしい思いやりの気持ちは持っていても、自分にできることについては学習をしなくてはわかりません。今回はそれぞれが自分にできることは何なのか、どうすべきかについて考えるきっかけと考えています。

先日のことです。私が名古屋駅で白杖をついた人を見かけて、「よろしかったらご一緒しましょうか?」と声を掛けたら、「助かります。ありがとうございます。」という答えが返ってきました。ひじあたりを持ってもらい、色々な話をしながら地下鉄の入り口まで歩きました。別れ際にもう一度ていねいに「ありがとうございました。いい1日になりました。」という言葉を頂き、こちらの方がうれしくて、ほんわかした気持ちになって、私の方こそいい1日になりました。声をかけるのに少しだけ勇気がいりましたが、声をかけて本当によかったと思いました。

 

 

ファミリー読書リレー

九州では台風の被害が出ているようですが、この地方ではほとんど影響はなく、亀山中学校の体育祭も何とか連休中に無事終了してほっとしているところです。それにしても9月とは思えない猛暑の中の体育祭でした。

今日は秋らしい涼しい風で心地よいのですが、開花がほとんどずれることがないといわれているヒガンバナがようやく咲き始めるなど、何だか季節がずれてしまっているようで心配です。

秋といえば「読書の秋」です。以前、学力の記事で学力と読書習慣は相関関係があり、日ごろから読書をよくしている児童の学力は高いという記事を載せました。本日、全国学力学習状況調査の報告書が学校に届きましたが、全国の小学校でも同様の結果が出ていましたので、本校に限ったことではないようです。

亀山市ではよりよい読書習慣を身につけるために、「ファミリー読書リレー」の取り組みがあり、この週末は第1回目が行われました。「ファミリー読書リレー」は、対象学年は1年生で、学校でバックに本を入れて準備した読書セットを持ち帰り、家庭で本を読みます。読書後、簡単なコメントを記入して、そのセットを学校に戻し次の家庭にリレーされていきます。リレー形式であれば選ぶ本の偏りがなくなり、幅広いジャンルの本に触れることができます。このようにして読書習慣を育み、それぞれの本のおもしろさを体験できるといいですね。

 

学校の美化運動

今日は、東地区老人会の皆様による、学校の美化奉仕作業がありました。これは毎年この時期に行われており、「普段、学校を使わせてもらっているお礼に、学校を美しくすること。特に学校の周囲の草を刈ったり、木のせん定を行ったりして地域の景観も美しく保つこと。」がねらいとなっているそうです。

朝、9時に作業が始まりましたが、学校として「よい環境で学ぶことは、子どもの成長や学力の向上において必ず良い影響がある。学校を大切にして頂いている気持ちが、とてもうれしい。」とあいさつと感謝の言葉を述べさせていただきました。

また、作業中に「子どもたちとの交流がうれしくて、楽しくて、そしてかわいくて。」という感想を聞かせていただきました。

朝から、とてもうれしい出来事でした。

 

食育と和食の文化(その2)

昨日に続き、5年生の食育の授業がありました。スタッフは連日の方もいらっしゃいますが、「かめやまみんなの食堂」の皆様です。

今日は子どもたちの反応を中心にまとめました。

まず、出汁の風味で何かを当てるクイズですが、子どもたちはすぐに「しいたけ」は分かったようです。においがしいたけや!味もはっきり分かる。次に分かりやすかったのは「煮干し」でした。魚のにおいがする。との声が聞こえました。さらに、「昆布」はあまり特徴がないけどうまい! 「切り干し大根」は消去法で分かったようですが、甘くていい味がする。言われてみれば大根かも?という感想でした。

そして、味噌の種類ですが、「家でどんな味噌を使っていますか?」という問いではミックスが多かったようで、今回用意した単独の素材である麦、米、豆、などは少なかったようです。今回の味噌汁は豆味噌なので相当に色が濃く、赤だしの色よりもさらに濃い色です。「何だか塩辛そう」「塩分とりすぎな色」という感想もありましたが、「色は濃くても思ったより辛くない」「甘みがある」「いい香りがする」と、食べたことがない子が多い割には好評でした。

最後にごはんです。研ぎ方のコツや水加減も教えてもらったので、鍋でも上手に炊けました。おにぎりを作り、給食のご飯には出汁であまった鰹節を炒って「おかか」を作ったので、それをたっぷりかけて食べました。

今回の調理実習ではたくさんのことを学びましたが、そこで大事なのは日常生活の中で実践することです。味噌汁などは朝食の定番ですし、ご飯は炊飯器で炊くのでしょうが、正しい米のとぎ方を学んでいますので、これも実践できるでしょう。

 

食育と和食の文化(その1)

5年生は、今日から毎日1クラスずつ地域の先生をお迎えして、食育の学習を行います。テーマは出汁(だし)です。

出汁と言えば直接形があるわけでなく、味もはっきりしたものではありません。役割は「うまみ」や「風味」でしょうか。そこにこだわるのが和食であり、先人から受け継がれてきた食文化でもあります。

出汁の種類は色々なものがあり、今回の主役は鰹節(かつおぶし)です。普段は「だしのもと」など、便利な商品を利用することが多いのですが、三重県産一本釣りのカツオを使用し、ていねいに熟成をさせた最高級品を削る体験をしました。さらに、代表的な出汁として「にぼし」「こんぶ」「しいたけ」「切り干し大根」も味や風味を比較しました。

鰹節でていねいに出汁を取ったあと、三重県で昔から使われてきた豆味噌を使って味噌汁を作ります。味噌も豆味噌以外に麦味噌や米味噌、白味噌など、味や色、風味の違いを比べます。今回はご飯も炊きますが、5分づきのお米で、標準の白米よりも色が黄色く、ゆっくり味わうとご飯のうまみを感じることができます。

今回お世話になったのは、市内の西町(月の庭)で月1回開催されている「みんなの食堂」のボランティアさんです。「みんなの食堂」は最近よく話題になっている「子ども食堂」と違って、子どもも、お年寄りも、そして一般に人にも開放されている無料の食堂です。無農薬や有機栽培の野菜を中心に体に良くておいしい食事をみんなで楽しく食べるのがコンセプト。本校の職員も度々食材の提供などをおこなっていて、開設当初からのかかわりがあります。

明日は、実際の実習の様子や子どもたちの反応をお伝えします。

カラカラ天気

9月に入り猛暑が続いています。9月の前半は暑さに加え湿度が高く、雷雨に見舞われることもありましたが、大陸の高気圧の影響で空気が入れ替わり、カラッとした暑さになりました。それにしても異常な高温です。幸いなことに教室はエアコンが設置されたので快適に勉強ができていますが、エアコンがない一部の特別教室などは非常に暑くて校舎3階の理科室は午前中でも34度を記録、放送室も温室状態です。対策として理科室や家庭科室などには業務用の大型扇風機を6台導入しました。放送室も放送委員の提案で職員室の涼しい風を取り入れるため、職員の家にあったサーキュレータを持参して入口に設置。常時ドアも空けられるようマグネットフックも設置して暑さ対策を行いました。

1年生が育てているアサガオも暑さでしおれていますが、最後にがんばって咲いている花を利用して色水のお絵描きをしていました。涼しげなきれいな色で思い思いの模様や絵に表現していました。

地域連携授業

今日は昨日に引き続き、4年生はゲストティーチャーの先生から、鈴鹿川の豊かな自然と自然を守る取り組みについて教えてもらいました。

この話は体験学習抜きではなかなか興味が持てないかもしれませんが、たっぷり自然を味わった直後なので知りたいことがたくさんあったようです。

子どもたちからたくさんの質問が出て、ゲストティーチャーの先生はその都度ていねいに答えてくださいました。また、先生がわからないような質問は調べてから答えていただくことになりました。例えば、「昨日とれたライギョはなぜ雷魚というように雷という字を使うのですか。」「メダカとオイカワなどの稚魚はどのように見分けるのですか。」など、昨日の体験をしていなければ出ないような質問が多かったです。

 

5年生の英語の時間はいつも以上に多くの方々に参加して頂きました。いつもは、英語の専科の先生、ALTの先生、学級担任で行うのですが、今日はそれに加えて地域の先生(元大学の先生)、亀山高校の英語の先生、亀山高校の生徒さんも参加しての授業でした。

今日のテーマは When is your birthday?でした。

 

4年生 鈴鹿川での体験学習

今日も強い日差しが照り付ける1日でしたが、近隣の津市の最小湿度が30%ほどで、カラカラの乾燥した陽気となりました。昨日までと違って空気が夏から秋に変化したような気がします。

4年生は今日、鈴鹿川で校外体験学習を行いました。鈴鹿川は市内の中心部でも水質がよく、大変美しい川です。市内の飲料水も鈴鹿川の伏流水を使用しており、私たちは毎日その恵みを受けて生活をしています。

学校の近くは中流域で、多くの生物を見ることができます。今日はゲストティーチャーとして鈴鹿川の自然を守る活動をしている方をお招きして、川の生き物について学びました。

子どもたちは川遊びの経験はほとんどないそうです。近くに清流があっても馴染みは薄いようです。

川の中州に渡り、注意を聞いてから活動開始!

早速とれたのは大物ですが、何とライギョ。外来生物の中でも厄介な存在です。

続いて取れたのは草の根元のガサガサ(網を構えて足でガサガサする捕獲法)で、オイカワ、タモロコ、アブラハヤ、ヨシノボリ、シマドジョウ、エビ(スジエビ・ヌマエビ類)などいろいろ獲れました。これらは在来種で、豊かな自然が残されていることがわかりました。特に、ゲストティーチャーの先生が仕掛けた通称「もんどり」には大きなオイカワがびっしり。子どもたちも「すごい!」とびっくりしていました。

一通り生物の観察をした後は川遊び。この辺りは水深もひざ程度で、比較的安全に遊ぶことができます。天気はよくてもこれならば熱中症とは無縁ですね。大満足の体験活動でした。

今日は採集と川遊びでしたが、明日は今日獲れた生き物についてのお話と、自然を守ることの大切さを勉強します。

子どもたちが到着する前に草を刈り、道をつけます

ゲストティーチャー先生はもんどりを仕掛けます

中州に渡って話を聞きます

中州には鹿の足跡も

最初の獲物は何とライギョ

ガサガサで魚やエビをゲット

「もんどり」にはすごい数オイカワが

魚の隠れ家発見

そして最後は川遊び

集合をして、生き物を川に返します

ごみ拾いをしてから川を後にしました