食育の授業「夏の飲み物について考えよう」

今日は食育の授業についてお伝えします。

学校では「夏の飲み物について考えよう」というテーマで5年生の食育の授業を行いました。

まずは糖度計で代表的な飲み物の糖度を計っていきます。そして、電卓でペットボトル1本分(500ml)に入っている砂糖の量を計算しました。

カルピスソーダ 8.5% 42.5g アクエリアス 4.6% 23g ccレモン 9% 45g コーヒー牛乳 11.1% 55.5g コカ・コーラ 10% 50g カルピス 14.8% 74gこの結果をどのように見ればよいでしょうか。 

1日に必要な砂糖の量はおおよそ20gということです。したがって、500mlペットボトル1本分の飲み物で1日の必要量を上回ってしまうことになります。

糖分の過剰摂取の影響としては、太る、虫歯になりやすくなる、いろいろな病気の原因になるということはよく知られていますが、疲れやすくなる、いらいらしやすくなるという影響もあることなどを学びました。

今年の地区集会では「お茶の代わりにスポーツ飲料を持ってきてもよいのではないか」、というご意見がありました。その点を学校薬剤師の先生に相談したところ、1日に必要な糖分を上回る量を摂取し続ける影響についても考える必要がある。熱中症予防に効果があるとされる経口補水液には、糖分がほとんどふくまれていない。麦茶はミネラル分が豊富で熱中症予防にも効果がある。少量の食塩を加えると味はほとんど変わらないが、塩分の補給もできるので大変よい。ということでした。

また、以前に研修で食育アドバイザーの先生による、「ゼロCal飲料は体によいのか」という話を聞いたことがありますが、「よいか悪いかの評価はでき上っていない。人体実験のような状態。」ということでした。

食育を分かりやすく説明すると、生きるために必要な知識と知恵ということになります。水分は生きるために必要ですが、いろいろなことを知り、考えながら摂取しなければならないことを学びました。