栽培活動(前編)

今日と明日は栽培活動についての話題です。

学校では植物を育てる栽培活動に力を入れています。植物は自分から意思表示をしたり、移動したりすることはできません。そのような植物の世話をして、生長を見守ることは思いやりの心や、優しさを育むのに効果があると言われています。また、苦手な野菜を育てることでその野菜に対する思いが芽生え、大切なものに変わり、好き嫌いがなくなるという食育の効果もあります。

以前、エゴマを育てた子どもが、机の上で実をゆすってゴマの収穫をしていた時のことです。床にぱらぱらと10粒ほどゴマが落ちてしまいました。どうするかと思って見守っていたら、当然のように「もったいない、もったいない」と拾って収穫の中に入れていました。「もったいない」を押し付けるのではなく、自ら「もったいない」と思ったことに価値があると思います。栽培活動はこのような教育的価値がたくさんあります。

今日は1年生がアサガオの観察をしていました。じめじめしていやな陽気ですが、アサガオにとっては絶好の天気。つるが毎日ぐんぐん伸びて1年生の背の高さを超えてしまいました。花もたくさん咲き、つぼみもいっぱいです。観察をしていた1年生もいい笑顔でした。

2年生は夏野菜を育てています。ピーマンやミニトマト、ナスなどが食べごろになっていました。でも、これらの野菜はどちらかというと子どもには不人気です。しかし、そこがねらいとなっていて、自分で育てた野菜は子どもにとっては大切な宝物です。家に持って帰った際は子どものお話なども聞きながら、ご家族でスペシャルな野菜を味わってください。