歯科健診

本日は歯科健診がありました。健診後、歯科医の先生とお話ししている中で、「家庭の文化と虫歯の関係」の話題になり、なるほどと思いました。

例えば、虫歯の予防で大切なことは歯を磨くことだと思いますが、それ以前に虫歯になりにくい食生活が大切であるそうです。バランスのよい食事は丈夫な歯をつくります。その時点ですでに虫歯になりにくい体質になります。そこで正しい歯の磨き方を身につければなお虫歯になりにくくなります。虫歯が少なくても(無くても)歯医者さん(歯科衛生士さん)で正しいブラッシングの仕方などを教わり、かかりつけの歯科医さんとの関係を続ければ生涯にわたって歯の健康を維持できます。

反対に考えてみましょう。歯科健診後、虫歯があったら治療勧告の文書をお渡しします。通常すぐに処置して早めの完治ということになります。しかし、治療に行かなかったらどうなるでしょうか。虫歯は放置すると重症化します。他の歯への影響もあります。乳歯の虫歯の放置は永久歯への影響が出ます。小学生における永久臼歯の虫歯は、食べることへの影響だけでなく、運動や体に力を入れること、集中力や学力にまで重大な影響を及ぼします。食生活でも好物や値段だけで食べるものを選ぶとアンバランスになり、虫歯にかかりやすくなるので、食べ物の価値についても考える必要があります。また、食べる時間や歯磨きなどもいい加減になると、虫歯に直結します。

これらのことを考えると、虫歯の予防は「家庭の文化」といえます。中にはどうしても虫歯になりやすい体質で、食べ物に気を付けて、歯磨きを正しく行っても虫歯になることはあります。しかし、虫歯になりやすい体質で、なおかつ虫歯を放置すると、それこそ大変なことになります。「たかが虫歯」と軽い気持ちで放置せず、「虫歯を放置すると今後の人生に重大な影響がある」ということで、早めの治療をお願いいたします。