学力向上と学校教育 家庭学習の関係

本校のホームページには学校経営に関する情報を公開しています。例えば、「学力向上推進計画」において、目指す子ども像を「 基礎学力を身につけ、自ら進んで学ぼうとする子」としました。

「学力」には「学んだことにより身についた力」という「結果」の部分と、「自ら進んで学ぶ」という「学ぶ力」の部分があります。どちらも大切な力です。個々の能力には差はありますが、この2つの力が備わっていたらその能力が最大限に発揮できます。これから先、人生におけるいろいろな選択肢があると思いますが、この2つの力により、将来が大きく広がります。反対に、この2つの力が身についていなければ、「基礎的なことがわかっていない」「自ら学ぶ意欲もない」ということで将来がしぼんでしまいます。「学力」を狭い意味で「点数」と、捉えがちですが、「自ら学ぶ」ことは学校生活でも、社会に出ても、実生活においても「点数」以上に大切なことかもしれません。

 

次に、 「確かな学力を身につける授業の改善」として以下の4つの目標をたてました。

1.楽しい授業=「好きだ」「楽しい」は学習意欲につながる

2.わかる授業=「明確なねらい」「授業の見通し」「確実なふりかえり」は学力につながる

3.生活場面での活用=使える学力は応用につながる

4.書く活動の重視=反復実践は学習定着につながる

本校の職員は20歳代の経験年数が浅い職員も多数おり、どうしても経験不足は否めません。しかし、授業力や実践力を高めれば、若さも武器になります。信頼される学校になるよう職員間でも切磋琢磨できるような研修環境を整えたいと思います。

 

そして、学力の向上においては家庭や地域との連携も重要です。本校では家庭における学習を、「宿題」とせまく捉えるのではなく、「いえ学」として重要な位置づけとしています。学校教育の役割としては、「基礎学力をつける」「興味関心を引き出す」「集団で学ぶ」ことにおき、家庭の役割としては、「基礎の反復(復習)」「興味関心を育てる」「自分で学ぶ」ことにおいています。

 

「いえ学」はおおむね、低学年で30分くらい、中学年は30~60分ぐらい、高学年は60分以上という目安があります。そして、帰ったらすぐにする、夕食までにする、〇時~〇時までするなど、計画的に行うことが大切です。宿題をして、その後復習や読書をすれば、目安の時間でも足りないかもしれません。そこでは自主性が重要になります。詳しくは配布済みの「いえ学のススメ」をご覧ください。

 

そして、地域との連携も大切なポイントです。図書館ボランティアさんによる校内環境の整備、学習ボランティアさんの募集と積極的活用、地域の方からも学校をよりよくするための提言を行いやすくする、コミュニティスクール制度の導入について、今年から議論を開始することなど、学校・家庭・地域が一体となった取り組みを進めてまいりたいと思います。

 

本日の更新は非常に長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。