学びの種

5年生が体育でいない間に、5年生の近くの廊下にこっそりとメダカの卵のディスプレイを設置しました。

   

メダカの飼育がブームになっているそうですが、野生のメダカはレッドリストの絶滅危惧種Ⅱ類に指定されています。幸いなことに亀山市には野生のメダカが生息しており、豊かな自然が残されていますが、これを将来にわたり引き継いでいくには子どもたちが自然に関心を持つことが非常に重要です。

では、なぜメダカがこんなにも減少したのでしょうか。

例えば、子どもたちがメダカを捕まえたとしてもメダカは絶滅しません。自然や環境というものはたくましいです。むしろ、小さな時から自然や生き物に接し、大切に思うことがメダカを絶滅救う唯一の方法であると考えます。

メダカの減少はメダカの住める環境ではなくなったことが一番の原因です。例えば田んぼが減少して用水路がコンクリート化されたとします。住む場所も産卵場所もなければ生きていけません。メダカの生息域は人間の生活域と重なるので、開発の影響をまともに受けます。メダカの卵の観察は、身近な環境問題に関心を持てる子どもを育てる第1歩となるでしょう。

図書室にも近いので、本を借りたついでにいろいろな学年の子どもが顕微鏡をのぞき込む

「すごい!目がある。動いてる・・。」「心臓も動いてる!」

「おもしろい!!」という感想が。

すごい!おもしろい!というのは感動や知的好奇心。これが学びの種になっていくことでしょう。