言葉は変化する?

 「げきをとばす」という言い方をしたことはありますか?私も時々使います。私の場合、人に元気や活気を与えてよりいっそう頑張ってもらいたいという意味で使っています。でも、これって本来の意味ではないそうです。「自分の主張や考えを、広く人々に知らせて同意を求めること」が元の意味です。でも、国の調査によると、およそ7割の人が、私が使っていた意味で使っているようです。「げき」とは、古代中国で事務文書に使われていた木札のことで、「檄」と書きます。これは、はげしいという意味の「激」に似ているので、激励の意味で使い始めている人が増えてきたのかもしれません。他にも「なしくずし」とか、「情は人のためならず」など、本来の意味とは違う、全く逆の意味で使われる言葉があります。時代や世代によって言葉の意味が変化するんですね。
 学校では、言葉や文章に関心を持ち、豊かな言語文化を身に着けるよう国語の授業を中心にして取り組んでいるところです。先日、読書週間のお話をしましたが、本や新聞などに毎日ふれることはとても大事なことだと思います。(写真は3年2組国語の授業より)